トークイベントが描くアスリートの未来
2024年6月27日、アスリート向けキャリア支援サービス『マイナビアスリートキャリア』とメディアサイト『アスミチ』が共催し、元プロ野球選手の斎藤佑樹氏や元Jリーガーの磯村亮太氏、鹿山拓真氏を招いたトークセッションが行われました。このイベントでは、アスリートが引退後に直面する現実とキャリア支援の重要性について深く掘り下げました。
アスリートのキャリア:栄光と挫折の狭間
今回のトークセッションのモットーは「アスリートのキャリア支援の未来を考える」です。セッションでは、斎藤氏が現役時代に抱えていた引退後の不安や、その後のキャリア形成に関する考えを語りました。彼は自身の経験を基に、現役中に引退後について考えることの重要性を強調し、情報収集の必要性を指摘しました。アスリートとしてのキャリアのみならず、人生全般を見据えた選択肢を持つことが、未来への不安を減らすカギになるといいます。
磯村氏もまた、引退後の選択肢を広げるための情報収集の大切さを説きました。両名は、現役中にどのように次のキャリアに向けた準備をしていたのかを共有し、特にサッカー業界以外の人たちとのネットワークを築く重要性についても触れました。
現役中のキャリア課題
セッション2では、アスリートが現役中に直面するキャリアに関する課題が議論されました。斎藤氏は、現役中に引退後の生活を想像することの難しさを語り、現役時代に必要なスキルや知識を磨く重要性を強調しました。また、鹿山氏は自らの経験を引き合いに出し、プロ生活の中で就職活動の厳しさを実感した際の思いや感じた不安についてシェアしました。
トランジション期の重要性
セッション3では、アスリート引退前後のトランジション期に特有の課題が話し合われました。斎藤氏は自身の会社を設立した背景や、地域貢献を見据えた行動の意義について語りました。磯村氏も、引退後の道を多方向から考え出せるよう努力することが大切であると強調し、実際に周囲の元アスリートと情報交換を行いながら視野を広げていることを明かしました。鹿山氏は、引退する1年半ほど前からキャリアを考え始め、登録した『マイナビアスリートキャリア』を通じて多くの意見を聞くことができたと言います。
現在の活動とアスリートの強み
セッション4では、現在もアスリートとして活躍する三名が、自身の経験がビジネスにどう活かせるかについてセッションを行いました。斎藤氏は、アスリートとして得た忍耐力やチームワークのスキルが、ビジネスにおいても非常に役立つと述べました。磯村氏も、真剣に何かに取り組むことで身に付けた経験が大事であると語り、その経験をもとにアスリートたちをサポートする素晴らしさを伝えました。
まとめ
今回のトークイベントは、アスリートが現役中から次のキャリアを見据えることがいかに重要であるかを再確認する場となりました。スポーツで育んだ経験やスキルが、引退後のキャリア形成にも大いに役立つことを示唆する内容でした。引退後の活動を思考できる環境を整えることが、今後の世代のアスリートにとってどれほどプラスになるのか、引き続き注目していきたいと思います。