日鉄興和不動産、AI農業のAGRIST社に出資し資本業務提携 - 次世代スマート農業で地方創生へ
日鉄興和不動産株式会社は、AI農業のAGRIST株式会社に出資し、資本業務提携基本合意書を締結したことを発表しました。
AGRIST社は、2019年設立の農業テックスタートアップ企業で、AIやロボットを活用した営農システムの開発に取り組んでいます。同社は、キュウリ収穫ロボットなど、革新的な技術で高い評価を得ており、第10回ロボット大賞で農林水産大臣賞を受賞、CES2023ではイノベーションアワードを受賞するなど、国内外で注目を集めています。
今回の提携は、日鉄興和不動産が推進するオープンイノベーション戦略の一環として、農業事業への参入を検討する中で実現しました。同社は、AGRIST社のロボット技術や、AIを活用した次世代スマート農業への取り組みを高く評価し、両社の強みを活かした協業により、新たな産業の創出を目指します。
日鉄興和不動産は、不動産アセットを活用した地域貢献として、農業分野への参入を積極的に検討しています。AGRIST社との提携を通じて、脱炭素化や土地活用メニューの拡大、地方創生など、社会課題の解決に貢献していくことを目指しています。
日鉄興和不動産のCVC活動
日鉄興和不動産は、2020年3月よりCVC活動をスタートし、これまでに事業会社6社、ベンチャーキャピタル4ファンドに出資しています。今回のAGRIST社への出資は、同社のCVC活動の一環として、新たなイノベーション創出を加速させる取り組みと言えます。
今後の展望
両社は、今回の提携を通じて、次世代スマート農業の推進に向けた研究開発や実証実験を進め、農業の生産性向上や効率化、そして持続可能な農業の実現を目指していきます。さらに、地方創生や雇用創出にも貢献することで、地域社会の活性化に貢献していくことを目指しています。
AI農業の未来
AI農業は、農業の課題解決だけでなく、食料生産の安定化、環境問題への対応など、多くの可能性を秘めています。日鉄興和不動産とAGRIST社の提携は、AI農業の未来を大きく前進させる可能性を秘めており、今後の動向が注目されます。