MBA甲子園!第15回日本ビジネススクール・ケース・コンペティション、グロービス経営大学院大阪校が頂点に輝く
2024年11月17日、明治大学駿河台キャンパスにて開催された「第15回日本ビジネススクール・ケース・コンペティション(JBCC)」で、グロービス経営大学院大阪校の大角チームが優勝を果たしました。JBCCは、日本全国のビジネススクールから集結したMBA学生たちが、企業が抱える現実的な経営課題に挑むコンペティション。いわばMBA学生の登竜門ともいえるこの大会は、今年で15回目を迎え、その熱気はますます高まっています。
激戦を制したグロービス経営大学院大阪校大角チーム
今年の課題は、アクティビストからの事業売却提案を受けた老舗コングロマリット企業の中期経営計画策定。参加チームは、株主という新たなステークホルダーの出現、そして祖業である出版印刷事業の売却という難しい状況の中、独自の経営戦略を練り上げました。プレゼンテーションでは、各チームの緻密な分析と斬新なアイデアが飛び交い、審査員を唸らせる場面も。大角チームは、その中で他を圧倒する戦略とプレゼンテーション能力で優勝を勝ち取りました。
優勝チームコメント:仲間との議論と学びが財産
優勝チームのコメントでは、チームメンバー全員で徹底的に議論を重ねたこと、そして日ごろから行っている大学院仲間との多角的な議論が、今回の成功に繋がったと語られました。優勝の喜びはもちろんのこと、仲間と共に議論し、学びを深めた経験が、彼らにとってかけがえのない財産になったことが伝わってきました。また、厳しい審査員からの指摘も真摯に受け止め、今後の学びと仕事に活かしていく決意を表明しました。
審査員長・冨山和彦氏のコメント:未来を見据えた「優しい」戦略
審査員長を務めたIGPIグループ会長の冨山和彦氏は、今年のケース課題の難しさ、そして参加者たちの高いレベルに言及しました。多くの企業が直面する現実的な経営課題に対し、参加者たちは論理的かつ現実的な戦略を提示。特に「優しい」提案が目立った一方で、より踏み込んだ真の「優しさ」の体現が課題として挙げられました。これは、単なる利益追求だけでなく、従業員や社会への配慮も経営戦略に含めるべきという、重要なメッセージと言えるでしょう。
大会概要:全国から集結した748名のMBA学生
25の大学院・ビジネススクールから163チーム、748名もの学生が参加した今年のJBCC。書類審査を通過した20チームが本選に進出し、白熱したプレゼンテーションを展開しました。参加者の多くは働きながら学ぶ社会人学生。学び直しやリスキリングが注目される中、自身の能力開発に励む大人たちの真剣勝負が繰り広げられました。
未来を担う人材育成の場
JBCCは、単なるコンペティションにとどまらず、未来のビジネスリーダーを育成する場でもあります。学生たちは、実践的な課題解決能力、プレゼンテーション能力、そしてチームワークを磨きます。企業にとっても、学生たちの斬新なアイデアや分析は貴重な財産となります。
来年度への期待
JBCCは、実行委員であるビジネススクールの現役生・卒業生によって運営されています。彼らの熱意と努力によって、この大会は毎年進化を続けています。来年以降も、さらに多くの学生たちがこの大会に参加し、日本のビジネス界を担う人材へと成長していくことが期待されます。
参考
参加大学院一覧
審査員一覧
* 協賛企業一覧