R&S ZNB3000新モデル
2025-10-01 11:28:39

ローデ・シュワルツが新しいR&S ZNB3000モデルを発表!54 GHz対応

ローデ・シュワルツは、このたびR&S ZNB3000ベクトル・ネットワーク・アナライザの新しい周波数モデルを発表しました。このモデルは、最高54 GHzに対応しており、ミッドレンジ市場でのベンチマークをさらに強化するものです。新たに追加されたこの高周波数モデルは、2025年2月に発表された際に示した素晴らしい測定速度とRF性能を引き続き継承しつつ、さらに幅広い用途に応えるものとなっています。発表は、オランダのユトレヒトで開催されるEuropean Microwave Week(EuMW)2025で行われ、エンジニアたちが如何に迅速に成果を上げられるかを実際にデモンストレーションで確認できる機会があります。

新しいR&S ZNB3000は、RFアプリケーションやシグナル・インテグリティの試験を行うエンジニアや研究者にとって、最適なプラットフォームとして設計されています。このデバイスは、高い測定精度と速度を兼ね備え、技術革新の加速を目指しています。新たに対応した周波数は、32 GHz、43.5 GHz、そして54 GHzと多岐にわたり、5G/6GやWi-Fi向けRFコンポーネントの試験から、AIデータセンター用の高速インターコネクト試験、さらには次世代RFコンポーネント試験まで、幅広いアプリケーションで活躍します。

特に注目すべきは、データセンターでのAIアプリケーションに特化した高速インターコネクト試験への応用です。現代のAI技術においては、大量のデータを超高速に処理する能力が求められています。例えば、高速Ethernet(IEEE 802.3ck)技術が満たすべきシグナル・インテグリティ適合のためには、最高50 GHzの試験ソリューションが必要です。また、今後登場予定のPCIe 7.0は、データレートを最大128.0 GT/sに引き上げる計画があり、これに対応するためにはさらなる高周波数でのテストが求められています。これら全ての要求に応えるため、R&S ZNB3000は54 GHzまで対応するように設計され、AIデータセンターの高速PCBやケーブルを含むインターコネクトの特性評価を正確に行うことが可能です。

このR&S ZNB3000シリーズが持つ優れたRF性能は、150 dBの広いダイナミックレンジを誇り、高い出力と0.0015 dB RMS未満という低いトレースノイズを実現しています。そのため、高周波数領域においても高い測定精度を維持しつつ、迅速な測定が行えます。新モデルでは、超高速測定が可能であり、スループットを最大化しつつ試験コストを削減することができます。加えて、スタート周波数が9 kHzと低いため、時間領域におけるシグナル・インテグリティの詳細な解析も迅速に行えます。また、顧客のニーズに応じて柔軟に周波数レンジをアップグレードできる点も魅力です。

新たな高周波数モデルにより、高い周波数で動作するフィルタやミキサ、アンプ、スイッチ、ビームフォーマなどの衛星通信アプリケーション向けRFコンポーネントの試験にも対応可能です。これによりR&S ZNB3000は、生産現場や次世代の技術に取り組む研究室にとって理想的な選択肢となります。新しいモデルは2025年末までに提供を開始する予定であり、EuMW 2025では小間番号A026にて54 GHzモデルの計測器を見ることができます。詳細は、ローデ・シュワルツの公式ウェブサイトで確認できます。


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会社情報

会社名
ローデ・シュワルツ・ジャパン株式会社
住所
東京都新宿区西新宿7-20-1住友不動産西新宿ビル27階
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