豊橋市、3事業者と災害時協定を締結！地域防災力を強化へ

愛知県豊橋市は、災害発生時の対応力強化に向けて、新たに3事業者と防災協定を締結しました。協定を締結したのは、外食事業を展開する株式会社物語コーポレーション、中部地方のIT企業約150社で構成される中部アイティ協同組合、そして物流事業を展開する株式会社マイシンの3社です。

物語コーポレーションとの協定

株式会社物語コーポレーションは、豊橋市内の「焼肉きんぐ」や「丸源ラーメン」など10店舗の駐車場を災害時に提供します。また、必要に応じて物資の提供も行う予定です。同社の加藤央之社長は「創業の地である豊橋市から防災への貢献を始めたい」と協定締結への意気込みを語りました。

中部アイティ協同組合との協定

中部アイティ協同組合は、災害時に通信手段の確保が不可欠であると考え、同組合が保有する「スターリンク」を提供します。スターリンクは、衛星インターネットサービスであり、災害時における通信網の復旧に役立ちます。同組合の稲葉弘承代表理事は「組合として地方自治体との協定は初めて。大規模災害時には、組合の技術を役立てたい」と述べました。

株式会社マイシンとの協定

株式会社マイシンは、災害時の緊急物資の輸送を担います。同社の辻直樹社長は「自治体との協定は初めてだが、災害時には物流の要として市民の力になりたい」と語りました。

豊橋市の取り組み

豊橋市は、南海トラフ地震の防災対策推進と津波対策特別強化地域として、災害対策に力を入れています。今回の協定締結によって、孤立地域との連絡手段の確保、避難所への物資輸送、避難場所の確保といった課題の解決を目指しています。

豊橋市は、今後も民間企業との連携を強化し、地域住民の防災意識向上や災害への備えを強化していく方針です。