アートと終活支援
2018-05-22 10:00:46
障がい者アートと終活支援の新たな取り組みを紹介
障がい者アートと終活支援の新たな取り組み
日本の社会において、障がい者支援がますます注目されています。その中で、障がい者アート支援団体「パラリンアート」と終活支援ボランティア団体「願いのくるま」が手を組んだ取り組みが話題を呼んでいます。両団体が手を取り合うことで、福祉を通じた新たなアートの可能性と、人生の最後の旅をサポートする重要性を広めようとしています。
企画の概要
「パラリンアート」は、一般社団法人障がい者自立推進機構が運営するアート支援団体で、障がい者アーティストの経済的自立を目指しています。一方の「願いのくるま」は、ターミナルケアを受けている方々を望む場所へ無料でお送りするボランティア活動を行っています。
このコラボ企画は、両団体の理念を結びつけ、障害者アーティストに「願いのくるま」のサービスを利用してもらい、その訪れた場所の風景を作品に描いてもらうというものです。これにより、アーティストの活動の幅を広げ、また、ボランティア活動の価値を高めることを目指しています。
ANNAさんの体験
一例として、パラリンアートのアーティストであるANNAさんに注目しましょう。ANNAさんは、プラダー・ウィリー症候群という先天性疾患を持ちながらも、絵を描くことが大好きなアーティストです。彼女のアートは色鉛筆を使った色彩豊かなもので、いつも元気な作品を描いています。
4月20日、ANNAさんの「イルカと遊びたい」という希望を叶えるため、願いのくるまのスタッフが彼女とそのお母さんを横浜・八景島シーパラダイスに連れて行きました。天候も良好で、ANNAさんはイルカに触れたり、エサをあげたりと大いに楽しみました。ふれあいプログラムを終えたANNAさんは、「また行きたい!」と笑顔で語り、感動的な一日を振り返りました。
作品への思い
この特別な体験を経て、ANNAさんは後日、訪れた際のイルカをテーマにした作品を描き上げました。描かれた作品は、願いのくるまに贈られ、同団体の事務所に飾られます。後にはノベルティとして利用され、ANNAさんのアートと願いのくるまの姿勢を広める手段となります。
二つの団体の目指すもの
「願いのくるま」は、ターミナルケアを受けている方々に、生きる希望を与えることを目的としています。関東地方を中心に、その方の望む場所への旅を提供し、人生の最後の瞬間に寄与します。設立は2018年で、代表理事は原田眞さんです。
一方の「パラリンアート」は、障がい者アーティストが経済的に自立するためのサポートを行っています。アートを通じて社会に貢献し、障がい者が自立した生活を実現することを目的としています。設立は2012年で、創業者理事は松永昭弘さんです。
終わりに
両団体は、今後も同様の志を持つ団体と連携し、社会の一助となる活動を続けていく予定です。このような取り組みが広がることで、より多くの人が意義ある人生を送り、そしてそれをアートを通じて表現する機会を得ることができるでしょう。未来のアートの可能性が、より一層広がっていくことが期待されます。
会社情報
- 会社名
-
一般社団法人願いのくるま
- 住所
- 埼玉県さいたま市中央区新都心11-2LAタワー10階
- 電話番号
-
048-601-0852