ヤプリとBrazeが結ぶ新たなデジタルエクスペリエンス
2025年8月25日、株式会社ヤプリ(Yappli)とBraze株式会社(ブレイズ)の連携が正式に発表されました。この新しいプラットフォームは、企業が自社のアプリで収集したデータをリアルタイムでBrazeに連携し、パーソナライズされたプッシュ通知やアプリ内メッセージを通じて、より良い顧客体験を提供できる可能性を秘めています。
連携の背景
モバイルファーストの時代、企業はますますアプリを通じて顧客との接点を持つことが求められています。しかし、専門知識の不足や運用コストの高さが、デジタル施策のスピードを妨げる要因となっていました。ヤプリはノーコード開発を通じて、アプリ開発や運用、分析を一手に担い、マーケティングDXを実現してきました。
Brazeとのパートナーシップにより、アプリ開発から顧客エンゲージメントまで、全てのプロセスをノーコードでシームレスに実現することが可能となります。これにより、企業は開発や運用の制約を超えて、ユーザー行動に基づいた高度なエンゲージメント策を展開できるようになります。
具体的な連携内容
1. モバイルプッシュ通知
- - 行動に基づいたリアルタイム配信を実現することで、ユーザーの興味に即応した情報を提供。
2. アプリ内メッセージ(In-App Message)
- - タイムリーな訴求が可能なアプリ内ポップアップを活用し、ユーザーとの接点を強化。
3. ユーザーID統合
- - Webとアプリの統合IDを用いたクロスチャネル分析により、より深いユーザー理解を促進。
4. 行動ログ連携
- - アプリ内行動データをBrazeへリアルタイムで連携し、位置情報を含めたデータ分析を実施。
今後は通知履歴やコンテンツカード連携の機能追加が予定されており、さらなる活用が期待されています。
企業の反応
Brazeの水谷篤尚社長は、「Yappliとの連携で、アプリ開発から顧客エンゲージメントまでをノーコードで結びつけ、多くの企業がスピード感をもって顧客一人ひとりに寄り添った体験を提供できる」と語っています。
一方、ヤプリのCOOである山本崇博氏は、「Brazeとの提携は、ヤプリのビジョンである『デジタルを簡単に、社会を便利に』の実現を大きく加速させるものです。社内DXを通じて顧客体験の未来を共に切り拓くことが期待されます」とその意義を強調しています。
結び
この連携によって、顧客の行動に合った施策を迅速に展開し、顧客の継続利用とLTV(顧客生涯価値)の最大化が進むことが期待されます。デジタルエクスペリエンスの新たな時代が到来し、企業のマーケティング活動に大きな変革をもたらすことでしょう。