昭和女子大学と立教新座高校が共催するアンコンシャスバイアス授業の意義
近年、学校教育において「アンコンシャスバイアス」つまり無意識の偏見を認識することが重要視されています。特に、世代間の価値観や考え方の違いを理解するために、教育機関ではさまざまな取り組みが行われています。この度、昭和女子大学と私立男子校の立教新座中学校・高等学校との連携による特別授業が実施されることとなりました。
授業の目的と内容
この授業は9月12日及び10月3日に行われ、昭和女子大学の学生がティーチング・アシスタント(TA)として参加します。特に高校2年生の316人が対象となり、小森亜紀子ゼミの22名の学生が指導にあたります。授業のテーマは「歩み寄るということ(アンコンシャスバイアス)」で、男子高校生に自身の無意識的偏見に気づかせることを目指しています。
授業は、事前に実施されたアンケートをもとに男子高校生と女子大学生の意見を比較し、女子大学生がファシリテーションを行うアクティブラーニング方式で進行します。生徒たちは「ファーストジェントルマンになったらどうするか」や「話題のCMについて考える」といったテーマを扱うことで、さまざまな視点を学びます。
共同での学びの成果
大垣華琳さん(昭和女子大学グローバルビジネス学部4年)は、これまでに実施した授業を通じて家庭や職場での男女の役割について考えてきたと語ります。男子生徒たちと異なる価値観を持つ女子大学生との対話は、お互いの理解を深める大きな手助けになっているとのこと。
この取り組みは、2020年度から開始されたもので、これまでに3校の男子中学校・高校と連携して行われています。異なる背景を持つ生徒同士の交流を通じて、個々の無意識の偏見に気づき、より良いコミュニケーションを築くことが期待されています。
今後の展望
今回の授業を通じて、男子高校生たちが無意識の偏見について考える良い機会を得ることを期待しています。アクティブラーニング型の授業が生徒たちにどのような影響を与え、卒業研究論文のテーマ選びにどれだけインスピレーションを与えるのか、今後の展開が楽しみです。
このような取り組みは、教育現場において異なる性別や背景を持つ生徒が互いに学び合う重要なプロセスであり、未来の社会を担う人材育成に貢献します。昭和女子大学と立教新座高校の連携は、今後も続いていくことでしょう。
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