#群馬県 #しいたけ #過熱蒸煎機 #妙義ナバファーム

群馬県にある妙義ナバファームは、年間約1500トンのしいたけを生産する、しいたけ栽培のパイオニアです。しかし、その一方で、規格外や出荷調整によって発生する「余剰しいたけ」は年間約100トンにも及び、大きな課題となっていました。

従来、余剰しいたけは干ししいたけに加工されていましたが、燃料代の高騰や菌床しいたけの取引価格の低迷により、干ししいたけ加工は不採算事業となりつつありました。

そこでナバファームが導入したのが、ASTRA FOOD PLAN株式会社が開発した『過熱蒸煎機』です。この装置は、食品を乾燥させながら殺菌も同時に行うことができ、従来の乾燥方法に比べて短時間で、低コストに、さらに風味や栄養価を損なうことなく乾燥させることができます。

『過熱蒸煎機』で加工されたしいたけは、うまみ成分がアップした「しいたけパウダー」に。水に戻す必要がなく、そのまま振りかけたり、即席出汁として使用したりすることが可能です。

さらに、規格外のしいたけだけでなく、これまで廃棄されていた軸の部分も有効活用することができます。軸はカサの部分よりも栄養価が高く、うまみ成分も多く含まれているため、しいたけパウダーの原料として活用することで、資源の無駄をなくすことができます。

ナバファームでは、この『過熱蒸煎機』を活用することで、食品廃棄物を減らし、新たな価値を生み出すことに成功しました。今後は、しいたけパウダーを使った商品開発を複数の企業と進めることで、社会全体のフードロス削減に貢献していく予定です。

また、ASTRA FOOD PLANは、しいたけの菌床の廃棄問題にも注目しています。菌床は、収穫後に廃棄されることが多く、環境問題にもつながっています。そこで、菌床を『過熱蒸煎機』で乾燥・殺菌することで、再利用可能な資源へとアップサイクルする取り組みを進めています。

『過熱蒸煎機』は、食品廃棄物を減らし、資源を有効活用するための革新的な技術です。ナバファームの取り組みは、食品業界だけでなく、社会全体にとって大きなインパクトを与える可能性を秘めています。

関連リンク

サードペディア百科事典: 群馬県 しいたけ 過熱蒸煎機 妙義ナバファーム

Wiki3: 群馬県 しいたけ 過熱蒸煎機 妙義ナバファーム