2024年6月度 アルバイト・パート募集時平均時給調査:三大都市圏の平均時給は上昇傾向
株式会社リクルートが運営する調査研究機関『ジョブズリサーチセンター(JBRC)』が発表した2024年6月度の「アルバイト・パート募集時平均時給調査(三大都市圏)」によると、三大都市圏(首都圏・東海・関西)における6月度の平均時給は、前年同月比で23円増加の1,181円となりました。
販売・サービス系が過去最高額を記録
職種別に見ると、「販売・サービス系」では今年2月と4月に並ぶ過去最高額を記録しました。特に、化粧品販売やホテルスタッフは前年同月比で4%以上の伸びを見せており、インバウンド需要の影響が大きいと考えられます。レジャー施設業務全般も前年比3.6%と大きく伸びており、夏に向けた人材確保の動きが活発化していることがわかります。
フード系と専門職系でも時給上昇
「フード系」では、引き続きファストフードの伸びが大きく、「専門職系」では医療関係従事者や介護福祉士などで5%以上の伸びが見られました。
人材不足は依然として深刻
全体としては、時給の上昇傾向は落ち着いてきたものの、依然として人材不足が深刻な状況です。そのため、採用活動では業務内容を詳細に記載し、応募者が仕事内容を具体的にイメージできるよう工夫することが重要です。
都道府県別の調査結果も公開
リクルートは、今回の調査結果に加えて、都道府県別の調査結果も公開しています。興味のある方は、リクルートのプレスリリースページから詳細を確認することができます。
まとめ
2024年6月度のアルバイト・パート募集時平均時給調査では、三大都市圏の平均時給が前年同月比で上昇したことが明らかになりました。特に、販売・サービス系は過去最高額を記録しており、インバウンド需要や夏休みの需要拡大の影響が大きいと考えられます。一方で、人材不足は依然として深刻であり、採用活動ではより工夫が必要な状況が続いています。