Pale Blue、2027年に宇宙実証を実施
株式会社Pale Blueは、2027年に小型ホールスラスタ「PBH-100」の宇宙実証を計画しています。この実証は、宇宙用コンポーネントの軌道上での性能を確認するために、株式会社アクセルスペースとの協力によって行われるものです。
ホールスラスタ「PBH-100」の特長
「PBH-100」は、50kgから200kg級の衛星向けに設計されたスラスタで、迅速な起動が可能です。従来の機器と比較して、衛星の運用時間を最大限に活用できる設計となっており、高い推力と比推力を実現しています。これにより、様々なミッションに対応した柔軟な運用が可能になると期待されています。
宇宙への道のり
Pale Blueは、2025年54月にアクセルスペース社との実証契約を締結しました。アクセルスペース社は「AxelLiner Laboratory」サービスを通じて、実証機器の搭載から打ち上げ、運用支援までの一連のサポートを提供します。また、両社は今後の協業を深化させるための覚書も交わしており、さらなる連携の強化が図られています。
アクセルスペースの代表取締役、中村友哉氏は「当社のサービスを利用してPBH-100の実証を行うことができることを大変嬉しく思います」と述べており、協力関係に対する期待感を表明しています。
Pale Blueの展望
Pale Blueは、宇宙産業に革新をもたらす企業として、信頼性の高い小型ホールスラスタの開発を進めています。2020年に設立以来、いくつかの宇宙作動に成功を収めており、自社の技術力を活かした製品を展開しています。
Pale Blueの共同創業者であり代表取締役の浅川純氏は、「PBH-100の特長を宇宙空間で実証し、小型衛星市場の拡大に貢献したい」とコメントしています。彼の言葉からは、宇宙技術の発展に対する強い意志が感じられます。
アクセルスペースの役割
アクセルスペース社は、小型衛星の設計と製造に特化しており、その独自の技術を活かして多様な宇宙ミッションを支援しています。日本橋を拠点とする同社は、「Space within Your Reach」というビジョンのもと、より身近な宇宙の実現に向けて活動しています。
さらに、同社は「AxelGlobe」という光学衛星コンステレーションによるデータ提供サービスも展開しており、クライアントの幅広いニーズに応えるソリューションを提供しています。
結論
Pale Blueとアクセルスペースの新たな実証契約は、今後の宇宙産業における技術革新の一環として、大きな意義を持っています。両社のパートナーシップが強化される中、新型ホールスラスタ「PBH-100」の24年後の成果を期待しています。宇宙産業の未来を切り開くこの取り組みを、ぜひ注目してほしいです。