大学中退の現状:早期化傾向と増加する理由
近年、大学中退者が増加傾向にある。株式会社ジェイックが運営する中退者専門の就職支援サービス「ジェイック 中退就職カレッジ🄬」が行ったアンケートによると、大学中退者の増加は、近年特に顕著で、入学後1年目から3年目の中退者が増加し、一方で5年目以降の中退者は減少していることがわかった。
これは、学生が大学生活や将来の就職を具体的にイメージできずに進学し、入学後に現実とのギャップに直面することで、早期に中退を決断してしまうケースが増えていることを示唆している。
中退理由:興味や進路への不安が大きく影響
アンケート結果によると、中退理由の1位は「授業内容に興味が持てなかった」、2位は「留年した」だった。大学生活への適応や学習内容への興味、将来の進路に対する不安などが、中退の大きな要因となっていることがわかる。
中退を防ぐためのサポート:教員と高校の役割
では、どのようにすれば大学中退を防ぐことができるのだろうか?アンケートでは、「中退(中退検討)前に得られていれば、中退しなかったと思うサポート」として、「教員や職員からの学習支援や心理相談」が上位にランクインした。
大学では、教員や職員が学生の学習や進路に関する相談に積極的に対応することで、学生の不安を解消し、大学生活への適応を支援することが重要となる。
また、高校でのキャリア教育も重要な役割を担う。アンケートでは、「大学進学~卒業~就職までを見据えた高校でのキャリア教育」が、大学よりも需要が高いという結果が出ている。
高校段階で、自身の将来について深く考え、業界や職種について学ぶ機会を提供することで、大学進学後のギャップを減らし、より現実的な進路選択を促すことが期待できる。
ジェイックの取り組み:中退者の就職支援
ジェイックは、中退者の就職支援に特化したサービス「ジェイック 中退就職カレッジ🄬」を提供している。同サービスでは、中退の経歴を強みにできる自己PRの作り方や、面接対策など、就職活動に必要なスキルを習得できるプログラムを提供している。
中退という経験は、決してネガティブなものばかりではない。自身の経験を活かし、新たなスタートを切りたいと考えている中退者にとって、ジェイックのような専門的なサポート体制は大きな力となるだろう。