新たな検査の扉を開くZM-C2H-PE
株式会社コンテックは、2024年12月17日に小型かつ大容量の積層セラミックコンデンサ (MLCC) 検査用の新しい計測器モジュール「ZM-C2H-PE」を正式に発表しました。このPCI Express対応Cメータボードは、業界における検査プロセスを根本的に変える可能性を秘めています。
市場のニーズに応える新製品
近年、スマートフォンや電動化された自動車の普及が進む中、MLCCの需要が急増しています。これらのデバイスの小型化と効率化を必要とする市場において、ZM-C2H-PEは、静電容量 (C) と損失係数 (D) の高速高精度な計測を可能にし、400pFから最大1400μFまでの大容量セラミックコンデンサを幅広く検査可能です。
新製品は、2チャネルを搭載し、1枚のボードで2台分のベンチトップ計測器と同等の機能を果たすことができ、コストダウンとシステムのコンパクト化を実現します。
高速で効率的な検査を実現
従来のベンチトップ型測定器を複数台使用する場合、装置が大型化し通信速度の問題も生じます。ZM-C2H-PEは、PCI Expressバス準拠の設計で高速なデータ処理が可能であり、タクトタイムの短縮に大きく貢献します。具体的には、1kHzでの測定はわずか2ミリ秒、120Hzでも10ミリ秒というスピードで行うことができます。
主な機能と特長
- - 4端子測定ポート: 2チャネル搭載されており、電圧降下の影響を受けずに正確な容量測定を行えます。
- - トリガ同期信号出力: 測定時の発熱による特性変化を抑えられます。
- - 高速化された測定: 定電圧での測定機能を搭載し、常に一定の測定条件でのデータ取得が可能です。
- - 補正機能: 測定誤差を減少させるためのオープン・ショート補正機能を装備しています。
あらゆる場面での利用が期待される
この新しい計測器モジュールは、電子部品を用いるさまざまな分野での利用が見込まれており、特に半導体業界や自動化された製造ラインにおいて、その性能を発揮することでしょう。そのため、コンテックはこれまで以上に新規市場への進出を目指し、独創的な技術で人々の生活を豊かにする革新を追求しています。
まとめ
ZM-C2H-PEは、検査業務の効率化とコスト削減を実現し、特に高性能なMLCCの需要が増加する中で、不可欠な存在となるでしょう。株式会社コンテックの新製品は、技術革新を通じて先進的な検査システムの構築に寄与し、業界の未来を拓く一助となることが期待されます。