玉川髙島屋が次世代型廃棄物管理システムを導入し循環型社会を先導

玉川髙島屋が挑む次世代型廃棄物管理の革新

東京都世田谷区に位置する玉川髙島屋ショッピングセンターが、次世代型廃棄物計量管理システム「pool」を導入し、リサイクル効率を大幅に向上させるリニューアルプロジェクトを開始しました。この新しいシステムは、廃棄物管理の革新を目指すもので、透明性と効率性を重視しています。

プロジェクトの目的と背景

今回のリニューアルプロジェクトは、不透明な廃棄物管理からの脱却を図るもので、玉川髙島屋S・Cが資源循環において最前線に立つことを目指しています。11月15日からは「リサイクルステーション」として生まれ変わります。プロジェクトには、RECOTECHや東神開発、さらには株式会社NTTファシリティーズや東急リニューアル株式会社など、多くのパートナーが参加しています。

poolシステムの特長

「pool」はその名の通り、多様な機能を備えた廃棄物計量管理システムです。まず、シンプルな操作で廃棄物の重量管理が可能になり、手入力による誤りを排除。ICカードを用いることで、テナントの識別や管理が一瞬で完了します。これにより、電子マニフェストの管理も大幅に効率化され、担当者の業務負担が軽減されます。

このシステムはさらに、300以上のテナントからのデータを一元的に管理し、以前は月に9時間以上かかっていた業務をたった4時間に短縮しました。これにより、従業員は戦略的な廃棄物管理により多くの時間を割くことができるようになります。

特に、poolの最大の特徴は、廃棄物の流れを可視化する機能です。これによりテナントは廃棄物がどのようにリサイクルされ、新たな資源として生まれ変わるのかをリアルタイムで確認でき、環境意識の向上にも寄与することが期待されます。

循環型社会の実現に向けて

玉川髙島屋S・Cの責任者は、今回のプロジェクトが社会全体の持続可能性を高めるための重要なステップであると強調しています。「リサイクルステーション」の実現により、地域のステークホルダーと連携し、廃棄物削減や資源循環を促進させる施設に成長していくとしています。

今後の展望

玉川髙島屋での成功事例を基に、RECOTECHは今後もサーキュラーエコノミーへの取り組みをさらなる高みへと引き上げる計画をしています。企業として、資源効率を高め、持続可能な社会の実現に向けた啓発活動を広げることが求められています。また、各テナントにおいても、具体的な数字を基にした競争意識を植え付けることが、廃棄物管理の向上にもつながると考えられています。