見守りシステムの新時代
2022-12-18 23:40:29

Wi-Fiセンシングを活用した新しい見守りシステム開発の最前線

Wi-Fiセンシングを活用した最先端の見守りシステム



セキュアリンク株式会社が開発中の(仮称)Remote Patient Monitoring System(以下RPMS)は、今、特に注目を集めています。本システムは、従来の見守りシステムと異なり、特別な専用回線や監視カメラを必要とせず、またユーザーがウェアラブルデバイスを着用することもなく、Wi-Fiの電波を利用して非常に高い精度で動きや呼吸、睡眠状態を検知します。この画期的なアプローチにより、私たちの生活や医療現場にどのような変化をもたらすのか見ていきましょう。

RPMSの仕組みと仕掛け



RPMSは、おしゃれでコンパクトな設計の機器を室内に設置することで機能します。この機器はWi-Fiの電波を利用して、周囲の動きや生体情報をリアルタイムで取得します。具体的には、壁や障害物を越えて人や物の動きを検出し、そのデータをAIを通じて分析、管理者に通知する仕組みです。

これにより、利用者の動き、心拍数、呼吸数、睡眠の質や量などを遠隔から把握できるようになります。RPMSの特長として、プライバシーを保ちながら、必要な情報を適切に収集できる点が挙げられます。これは、従来のカメラを使用するシステムに比べて大きなメリットです。

実証実験の成果と目的



セキュアリンクは、RPMSの実証実験を行い、その成果を解析することに注力しています。実験の目的は、利用者の管理が合理化できるか、また体験価値の向上が図れるか、得られたデータと目視記録の差などを検討し改善することです。さらに、システムの実用化に向けての課題を洗い出し、それに対する解決策を模索しています。

この実証実験結果は非常に良好で、プライバシーを侵害することなく、動きや呼吸数、在室・不在などの情報を的確に把握することができました。これにより、ヘルスケア業界で働く人々や利用者、利用者の家族との信頼関係を深め、より良いケアを提供できる未来が期待されています。

家庭や介護施設での活用方法



セキュアリンクは、RPMSの導入を介護施設や在宅介護に拡大させることを目指しています。このシステムを導入することで、スタッフの業務負担を軽減し、より多くの時間を利用者に対するケアに割くことが可能になります。今後の製品リリースとして、2023年4月頃にβ版を提供する予定です。

研究開発の先にある思い



セキュアリンクの代表である藤本典志氏は、孤独死を防ぐためにこのシステムを開発するという強い情熱を持っています。彼の経験を踏まえたシステムが、多くの人々に安心とサポートを提供することを願っています。

このRPMSは、Wi-FiセンシングとAIの融合によって、ヘルスケア業界に大きな革命をもたらす可能性を秘めています。私たちは今、見守りの新たな時代を迎えようとしています。

会社情報

会社名
セキュアリンク株式会社
住所
大阪府豊中市西泉丘3-1-10
電話番号

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