水の安全プロジェクト
2025-02-19 09:35:04

日本青年会議所がカンボジアで水の安全をプロジェクト10年目

日本青年会議所が目指す「水の安全」プロジェクトの新展開



公益社団法人日本青年会議所(以下、日本JC)は国際貢献事業「SMILE by WATER」を2016年にスタートさせ、今年で10年目を迎えました。この事業は、発展途上国において安心・安全な水を提供することを目的としています。2025年にはカンボジア王国のシェムリアップ州で新たに浄水設備を設置し、地域の発展と持続可能な水の供給を絵に描いたような実現を目指す計画です。

2025年度の予定と特徴



2025年度のテーマは「JCI JAPAN SMILE by WATER in Cambodia ~Establishing the sustainable systems~」。カンボジアの観光地として名高いシェムリアップ州に位置するメチュレイ村で大型浄水設備の新設を行います。この村は貧困層が多く、住民は湖上での生活を強いられています。浄水器の設置は急務であり、日本JCは現地のJCIシェムリアップと連携して取り組みます。

また、トンレサップ湖では水草ホテイアオイが大量に繁殖し、地域経済に影響を与えています。これを活用した製品作りと販売を通じて、地域の女性に雇用機会を提供し、持続可能な開発を進めます。このように、単なる浄水事業にとどまらず、地域経済の発展にも寄与することを目指しています。

SMILE by WATER事業の背景



「SMILE by WATER」は、SDGsの目標の一つである『安全な水とトイレを世界中に』の達成に貢献するために始まりました。過去にはアジア各国で浄水器や井戸、パイプラインなどを設置し、地域の課題解決に寄与してきました。さらに、水の重要性や衛生環境についての啓発活動も実施しています。

日本JCは、地域住民に水の大切さを伝えるだけでなく、長期的な視野で水問題の解決に取り組んでいます。2025年度の浮上する水質問題は、メチュレイ村において特に重要です。住民は行商人から水を購入するか、湖水を直接飲用することが常態化しており、その結果健康問題にも直面しています。

「SMILE by WATER」事業では、浄水器の設置を通じて安心・安全な水を提供し、その維持管理を地域住民自らが行えるような仕組みを創出する予定です。これにより、地域の自立的発展を促す基盤を築きます。

過去の実績と未来への期待



この事業が過去に実施してきた国際支援の実績には、バングラデシュでの雨水貯留タンクの設置や、ミャンマーでの高濃度気体溶解装置の設置などがあります。それぞれの地域において安全で清潔な水を提供し、生活環境の向上に貢献してきました。

2025年の浄水器設置に向けて、日本JCは現地でのセレモニーや募金活動を計画しています。さらに、地域の生活改善と雇用創出に向けてホテイアオイを利用した製品づくりにも携わり、観光客向けの新たなビジネスモデルを提供します。「SMILE by WATER」がもたらすインパクトは、地域の人々に自立の意識を芽生えさせ、持続可能な発展への道を開くでしょう。

このように、多様な取り組みを通じて、シェムリアップ州やメチュレイ村の人々にとって必要とされる支援を提供していきます。日本青年会議所の活動は、地域の「明るい未来」へと繋がる重要な懸け橋となるのです。


画像1

会社情報

会社名
公益社団法人日本青年会議所
住所
東京都千代田区平河町2-14-3
電話番号
03-3234-5601

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。