CO2センサー最新技術
2024-10-10 13:44:41

工学院大学が開発した低温動作CO2センサーがCEATEC2024で公開予定

工学院大学の最新技術:低温動作CO2センサー



工学院大学では、新たに薄膜トランジスタを基にしたCO2センサーが開発された。このセンサーは低温でも動作が可能であり、来る2024年10月15日から18日に千葉幕張メッセで開催される「CEATEC 2024」にて公開される予定である。

薄膜トランジスタ型CO2センサーの概要



相川慎也教授が率いるチームによって考案されたこのセンサーは、温室効果ガスを正確にモニタリングできる機能を持つ。特に、IoT技術を活用している点が見逃せない。分散配置が可能なことで、多くの場所で同時にデータを取得でき、環境管理の効率が高まる。

センサーの特筆すべき特徴は、低コストかつ小型化が実現できる点である。これにより、多くの施設や家庭での導入が期待されている。さらに、従来の特性を超え、低温動作でも高い感度を保持し、消費電力を抑えることに成功している。

期待される効果



今回の研究成果は、温室効果ガス削減に向けた一歩となる。特に、環境問題に対する意識が高まる中で、排出量のモニタリングは急務である。このセンサーを用いることで、より精密な監視が可能となり、環境保護に寄与することが期待されている。

また、CH4など他の温室効果ガスも検知できる可能性があり、さまざまなガスを同時に感知するメカニズムも理論的に構築されている。このような技術が多くの場面で応用されることで、環境改善に向けた具体的なデータが提供される。

CEATEC2024での出展



CEATEC2024での工学院大学のブースでは、この薄膜トランジスタ型CO2センサーの他にも、酸化物エレクトロニクスに関連する技術が展示される。新たに開発された深紫外透明導電薄膜に関する情報も提供される予定で、技術の進化を感じることができる貴重な機会となるだろう。
ブースはネクストジェネレーションパークにあり、ホール4のブース番号は4H388である。ぜひ足を運んでみてほしい。

相川教授の見解



相川教授は、学術界での実績はあるものの、産業界での技術活用はまだこれからであると指摘している。共同研究を通じて、この技術が社会に実装されることを願っている。教授は引き続き、SDGsに関連した社会課題の解決に向けた研究に取り組む意向であり、研究の場から現場のニーズに応じた解決策を見出していくことに期待を寄せている。

工学院大学について



工学院大学は、先進工学部、工学部、建築学部、情報学部など多様な学部を持ち、1887年に設立された長い歴史を持つ大学である。教育だけでなく、産学公連携を通じて幅広い技術開発に貢献しており、今後も社会に役立つ技術の開発を目指している。
公式サイトはこちらから確認できる。

技術発展に寄与するSECEATC2024にぜひ注目してほしい。新しい時代の到来を感じさせる、期待のかかるイベントとなるはずだ。


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学校法人 工学院大学 広報課
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