GHG排出量の可視化をテーマにした情報交換会
ユニ・チャーム株式会社は、2024年10月28日に第5回「GHG(温室効果ガス)排出量の可視化に関する情報交換会」を開催しました。この会議は業界の脱炭素化を目指し、関係省庁や同業他社、環境関連企業の代表者が一堂に会し、意見を交わす貴重な機会となりました。
イベントの意図と背景
ユニ・チャームの代表取締役社長、高原豪久氏は、脱炭素化が企業単体の取り組みだけでは達成しにくいテーマであることを強調しています。そのため、日用品業界だけに留まらず、各産業全体の協力が不可欠です。この考えに基づき、GHG排出量の可視化に関する意見交換会は2023年5月に始まり、5回目を迎えることとなりました。
具体的な内容
今回の情報交換会では主に以下の内容が扱われました:
1. 環境省および経済産業省から関連施策の共有
2. 2024年9月に行われた共同発表会の結果報告
3. 一次データ流通実証の進捗報告
4. 今後の情報交換会に向けた意見交換と討議
一次データとは、企業が自らの責任で収集した自社測定データや外部から得たデータを指し、製品製造における電力消費量、取引先の関連排出量などの情報が含まれます。このようなデータの活用が、脱炭素社会に向けた具体的な取り組みにつながると考えられています。
参加企業と役割
今回の会議には、多くの関係企業が参加し、自身の取り組みについて報告を行いました。代表として、ユニ・チャームがどのようにGHG排出量の削減に寄与する計画があるかについて話がありました。このような議論が進むことで、業界全体での連携が強化され、より実効性のある対策が見込まれます。
今後の展望
ユニ・チャームは、次回の第6回情報交換会を2025年1月後半に開催予定としており、一層のデータ流通実証を通じた具体策検討を進めていく考えです。この取り組みは、持続可能な社会に向けた重要なステップとなります。
企業概要
ユニ・チャーム株式会社は1961年に設立され、愛媛県四国中央市に本店を構える大手製品製造企業です。社員数はグループ全体で16,223名に達し、ベビーケア製品やフェミニンケア、ヘルスケア、化粧パフなどの幅広い製品を展開しています。環境問題に対する姿勢が明確なユニ・チャームは、今後も持続可能な社会を実現するために積極的に取り組む姿勢を示しています。