TIS、API活用を加速させる新サービスを提供開始
TIS株式会社が、APIログ収集と活用分析を支援する新たな「API分析・活用アドバイザリーサービス」を、2025年10月27日から提供を開始します。これは、Kong株式会社が提供するオープンソースAPIゲートウェイ「Kong Gateway」を活用する企業向けに、APIの利用動向を把握するためのものです。
Kong Gatewayの普及と重要性
「Kong Gateway」は、世界中の多くの開発者に支持され、高い普及率を誇るAPIゲートウェイの一つです。国内では、大企業やスタートアップなどさまざまな企業がこのプラットフォームを活用しており、新しいビジネスモデルの構築やより優れたデジタル体験の提供に寄与しています。
近年、AIやIoT、さらには経済や社会の変化により、企業は急速に変わりゆく市場環境や顧客の多様なニーズに対処する必要に迫られています。その中でオープンイノベーションとしてのAPI活用は、企業にとっての競争力の鍵を握る要素になっています。
API分析・活用アドバイザリーサービスの概要
TISが提供するこの新サービスは、「Kong Gateway」の利用企業に対し、APIの利用状況を把握するために必要なログデータを収集・分析する機能を提供します。特に注目すべきは、プラン変更なしでAPIの分析が可能であり、企業は現在のAPI戦略や具体的な計画を立てるのに必要な情報を簡単に収集できる点です。このサービスによって、新たなビジネスチャンスの発掘やサービス改善が目指せます。
主な特長
1.
プラン変更不要のAPI分析機能: Kongが出力するアクセスログを自動的に集計し、APIの活用状況を可視化します。これによって改善案や分析結果が導かれ、企業の意思決定を支援する情報が得られます。
2.
専門エンジニアによる技術支援: TISが提供するサービスには、Kong Gatewayを熟知したシステムエンジニアによる技術サポートが含まれ、企業のAPI活用についてのアドバイスやサポートが受けられます。
3.
シンプルで安価な導入構成: 必要なログを保管するデータベースと自動分析用のLLMを用いたシンプルな構成を採用し、迅速かつ経済的に導入が可能です。
提供価格と今後の方向性
具体的には、一時的な立ち上げ費用が約100万円から、月額費用が約30万円からという設定ですが、詳細は企業の要件によって変わる可能性があります。
TISは今後、2026年度中に10社への導入を目指しており、APIナレッジや技術の不足といった課題を解決していくために、独自のカスタマイズを含めたサービスを提供していく方針です。さらに、Kongが2025年11月に主催する「Kong API Summit Japan 2025」にも最上位スポンサーとして参加予定です。
Kong社のコメント
Kong株式会社の代表取締役社長、有泉大樹氏は、TISがこの新サービスを提供することを歓迎し、APIを通じた迅速かつ安全なデジタルサービス展開を実現するパートナーとしての期待を寄せています。これにより、APIを中核としたビジネスの成長が進むことが期待されています。
TIS株式会社の特徴
TISは、金融、産業、公共など多様な分野で約3000社とパートナーシップを築いており、今後もデジタルサービスの提供を通じて豊かな社会の実現を目指しています。API分析サービスの導入によって、さらなる成長戦略を支援する可能性が広がります。
この新たな取り組みが、国内企業のAPI活用を次のステージへと導くことを期待しています。