株式会社YOAKE entertainment(ヨアケエンターテインメント)が約5億円の資金調達を発表しました。この調達は、ソニーベンチャーズが運営するSony Innovation Fundからのもので、エンターテインメント業界における革新を加速するための重要な一歩です。
YOAKE entertainmentは、ソニーグループの開発したブロックチェーン「Soneium」を基にしたアプリ『IRC APP』を通じて、ファンの応援が公式に評価され、体験として還元される新しい仕組みを構築しています。この取り組みは単なる販促にとどまらず、ファンが積極的に作品やアイドルを応援する「推し活」を次の次元へと引き上げようとしています。
エンターテインメント業界の変革
近年、日本のエンターテインメント産業は、J-POP、アニメ、マンガ、映画、ゲームなど、多岐にわたるコンテンツの成長が背景にあり、国家としてもその支援が強化されています。政府は、海外での売上高を20兆円にするという目標を掲げ、この領域の成長を後押ししています。しかし、SNSの普及と技術の進化により、エンターテインメントの享受方法が変化し、ファンはより多様な活動を行えるようになりました。
はたして、ファンの活動をどのように評価し、価値化するかが新たな課題として浮上しています。多くのファン活動は、分散したプラットフォームで行われているため、その貢献度を把握するのが困難であり、事業者側もその熱量を的確に捉えることが難しいのです。
「Soneium」による新しい推し活
YOAKE entertainmentは、こうした課題解決のために、最新のテクノロジーを駆使しています。AIやブロックチェーンを活用し、ファンコミュニティにおける応援行動を記録し、その記録を特典や体験として還元する新しい「推し活」の形を設計しています。『IRC APP』がファンの活動を可視化し、それに対する特典を提供することによって、ファンとコンテンツとの新たな関係を構築しています。
国内最大規模のアイドルイベント『IDOL RUNWAY COLLECTION Supported by TGC』(IRC)の主催も行っているYOAKE entertainmentは、2025年の『IRC 2025』で107名のアイドルを迎え、約1万2千人を動員する予定です。今後のイベントでは、共創をテーマにしたテクノロジーによるより充実した体験を提供し、ファンの熱量を一層引き出すことを目指します。
資金調達の意義
今回の約5億円の資金調達によって、次世代のエンタテインメント体験の創造をさらに進めていくことが可能となります。特に、「Soneium」上でファンコミュニティの熱量がどのようにIPの価値を支えるのか、その実証が期待されています。また、ファンの貢献が価値として循環する仕組みを整えることで、新しいファン体験の拡張を見据えています。
国を超えた「推し活」の楽しさを広める方面でも、海外市場への展開が見込まれています。日本のカルチャーに関心を持つ地域のファンコミュニティとの接続が、さらなる成長を生む鍵となるでしょう。
代表者のコメント
YOAKEの森山聡太代表取締役は、今回の資金調達を「心強い支援」と受け止めています。エンターテインメントの熱量を技術で強化し、多くの人々の心を動かす「推し活体験」を提供し続ける意気込みを表明しています。
この新たな挑戦が、どのように北米やアジアといった国際的な舞台で形を変え、成長していくのか、今後も目が離せません。