地域経済を支える新たなクラウド基盤「OCF」とは
株式会社IDCフロンティアとBBIX株式会社が、画期的なクラウドサービス「OCX Compute Fabric(OCF)」をスタートさせました。この新しいサービスは、地方企業が抱える通信の遅延問題を解消し、地域経済の活性化に寄与することを目指しています。
クラウドの現状と新たな課題
昨今、企業のクラウドコンピューティングの利用が進展し、特にメガクラウドへの移行が一般的となっています。しかし、このトレンドには新たな課題が生じているのです。
メガクラウドの主要なデータセンターは大都市圏に集中しており、地方の企業では物理的な距離の影響で通信遅延が発生しやすくなっています。これにより、地方企業がメガクラウドを利用することが難しいケースも増えてきました。また、データ主権の観点からも、メガクラウドの利用が制約される場合があるのです。
これに対処するために、IDCフロンティアとBBIXは「OCX Compute Fabric」という新しいインフラサービスを提供する運びとなりました。
OCX Compute Fabric(OCF)の特長
「OCF」は、地方企業がインフラを自社で保有することなく、クラウドサービスを運営できる環境を整備しています。このサービスの特長は以下の通りです。
1. VMware Cloud Foundationを基盤にした信頼性
IDCフロンティアは、「VMware Cloud Foundation(VCF)」を使用して安心・安全なクラウドプラットフォームを提供します。このプラットフォームは、コンピューティング、ストレージ、ネットワーク、セキュリティを統合的に管理しており、安定性と拡張性を兼ね備えています。
2. BBIXの高速ネットワークで広がるサービス
BBIXが提供する高速のプライベートネットワーク「OCX」を利用することで、全国各地域にサービスを分散配置できます。これにより、通信遅延によるストレスを軽減し、各地域の企業が効率的にクラウドサービスを活用できる環境が整います。
3. 地域データセンター事業者の新しいビジネスモデル
地域のデータセンター事業者は、DCを自社で運営することなく「OCF」のリソースを利用し、エンドユーザーへ再販できる仕組みが整っています。これにより、各地域でのサービス展開がスムーズに行えます。リソースの管理や顧客契約もOCFの管理画面で簡単に操作できるため、効率的な業務が期待されます。
導入事業者の動向
すでに「OCF」を導入した企業も多くあり、地域経済を支える期待が高まっています。以下は導入済み事業者の一部です:
- - 株式会社アクトシステムズ
- - 株式会社石川コンピュータ・センター
- - 株式会社オーイーシー
- - 株式会社大崎コンピュータエンヂニアリング
- - 鉄道情報システム株式会社(JRシステム)
これらの企業は地域のITサービスを強化し、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進しています。
展望
IDCフロンティアとBBIXは、「OCF」を通じて日本全体のデジタル化と地域経済の活性化に貢献することを目指します。この新たなクラウド基盤が、地方企業の成長を促進し、地域社会全体の発展に寄与する期待が寄せられています。
今後の展開に注目が集まる中、彼らの取り組みがどのように地域経済を変革していくのか、引き続き関心を持って見守っていきたいと思います。