水上・海上の新たな可能性に挑む「WCFS2023 Japan」
2023年8月28日から29日まで、東京にて「WCFS2023 Japan」が開催されます。この国際会議は、浮体技術を利用して水上や海上での課題を解決する手法を探求する場として、地域のエネルギーや食糧問題に取り組む活動が行われます。
WCFSとは
「WCFS」は、「World Conference on Floating Solutions」の略語で、様々な分野の専門家が集まり、浮体技術を通じて解決策を見つけることを目的としています。2019年のシンガポールでの第1回目の開催を皮切りに、2020年にはオランダで第2回が行われ、その後の「WCFS2023 Japan」へとつながっています。
今回は、都市計画や建築、気候変動というテーマに焦点を当て、論文発表や特別展示、テクニカルツアーなどが企画されています。特別展示では、歴史的な海上都市構想についての資料が公開されます。
開催概要
「WCFS2023 Japan」は次のように進行します:
- - 日時: 2023年8月28日(月)9:00から
- - 会場: 日本大学理工学部1号館講堂(東京都千代田区)
- - 主催: WCFS2023 Japanオーガナイザー会議
初日はオープニングセッションが行われ、国連PPP会議議長であるサム田渕氏や、SFSS創設者のSoon Lim Heng氏が基調講演を行います。続いて、著名な研究者たちによるパネルディスカッションが予定されています。
基調講演者
基調講演には、東京大学名誉教授の木下健氏や、水域建築家である中島俊夫氏など5名が登壇し、それぞれ浮体技術と気候問題との関連をテーマに講演します。
特別展示と企業展示
特別展示として「建築家菊竹清訓氏とJ.P.クレーバン博士のハワイ海上都市構想」と題した展示が行われ、1971年のハワイ海上都市構想の歴史を振り返ります。企業展示では、清水建設や日本海事協会などが参加し、最新の技術と取り組みを紹介します。
テクニカルツアー
最終日には、東京湾をクルージングするテクニカルツアーが行われ、参加者は実際の海上レストランを見学する機会があります。ここでは、東京eSGプロジェクトについての説明も行われます。
参加方法と費用
事前登録が必要で、一般参加者は5万円から6万円、学生は8千円と設定されています。特別展示と企業展示は無料で公開されています。参加希望者は、公式サイトから申し込みが可能です。
お問い合わせ先
参加に関する情報は、WCFS2023 Japan事務局で確認できます。電話やメールでのお問い合わせも受け付けています。
「WCFS2023 Japan」は、浮体技術の未来を探る貴重な機会となることでしょう。この国際会議を通じて、新たな技術や視点が生まれることを期待しています。