テキサス州知事、台湾・韓国・日本へ経済開発使節団を派遣 - 先進製造業など成長産業への投資促進へ
アメリカ合衆国テキサス州のグレッグ・アボット知事は、台湾、韓国、日本への経済開発使節団を率いることを発表しました。この使節団は、テキサス州経済開発・観光局とテキサス州経済開発公社が主催し、7月5日から7月13日にかけて行われます。
アボット知事は、今回の使節団の目的について、「テキサス州は将来を見据え、次世代に活力を与えるために、外部組織と協力関係を築き、相互の経済発展を通じて、経済界における自由と機会を創造するという取り組みにおいて先駆者的な役割を果たしています」と述べました。
特に、半導体や先進製造業などの新興産業に焦点を当て、これらの分野におけるビジネスの成長と繁栄を支援するためのツールや機会を提供することで、台湾、韓国、日本の企業や政府リーダーとの連携を強化していくことを目指しています。
多岐にわたるメンバーと具体的な目的
今回の使節団には、アボット知事の他に、知事夫人、テキサス州務長官、テキサス州経済開発・観光局のエグゼクティブ・ディレクター、テキサス経済開発公社の理事会事務局長、テキサス経済開発公社のプレジデント兼CEO、テキサス州議員5名、州内の経済およびコミュニティー・リーダー23名など、多岐にわたるメンバーが参加します。
目的は、下記の通りです。
テキサス州のビジネス環境の魅力をアピールする。
各国の企業や政府リーダーとの連携を強化する。
新興産業への投資を促進する。
貿易関係を深める。
* 新たな海外直接投資を誘致する。
台湾、韓国、日本との経済関係
テキサス州は、台湾、韓国、日本との経済関係を強化するために、これまで積極的な取り組みを行ってきました。
台湾は、2022年にはテキサス州への外国直接投資額で国別トップとなり、2023年までに過去10年間で、台湾企業は計8件の海外直接投資プロジェクトに52億9000万ドルを投資し、州内で2,200以上の雇用を創出しました。
韓国は、過去10年間におけるテキサス州への外国直接投資額において、国別の一位の座を占めています。2023年までに過去10年間で、韓国企業は州内で7,000人以上の雇用を創出する38件のプロジェクトに合計205.9億ドルを投資しました。
日本は、過去10年間、テキサス州への外国直接投資プロジェクトによって創出された雇用の数で、国別のトップとなっています。2023年までに過去10年間で、日本企業はテキサス州内で2万人以上の雇用を創出した計129件のプロジェクトに108億7千万ドルを投資しています。
使節団のスケジュールと期待される成果
今回の経済開発ミッションは、テキサス州経済開発公社が主催し、その費用を負担するものです。
台湾では、中華民国(台湾)副総統の蕭 美琴氏との会談や、中華民国(台湾)総統の頼 清徳氏との会談、中華民国(台湾)経済部 部長の郭 智輝氏との間で、経済相互協力についての覚書の調印などが予定されています。
アボット知事は、今回の使節団を通して、テキサス州の経済成長を加速させるための新たなパートナーシップを築き、より多くの投資と雇用創出を誘致することを期待しています。
テキサス州の経済発展への貢献
テキサス州は、アメリカの経済の中心地として、近年急速な経済成長を遂げてきました。その要因の一つに、積極的な経済開発政策があります。アボット知事は、今回の使節団を通して、テキサス州のビジネス環境の魅力を世界にアピールし、更なる経済発展を推進していくことを目指しています。
今回の使節団の成果が、テキサス州の経済発展にどのような影響を与えるのか、今後の動向が注目されます。