株式会社Gaudi Clinical(以下、Gaudi Clinical)は、東京都文京区に本社を置く企業で、再生医療に特化したサービスを提供しています。この度、Gaudi ClinicalはシリーズAラウンドにおいて新たに13.5億円を調達しました。リードインベスターにはJICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社が参加した他、既存株主であるジャフコグループ株式会社や新たに三井住友海上キャピタル株式会社、株式会社サムライインキュベートなどが出資を行い、累計調達額は約17億6000万円となります。
この資金調達を通じて、Gaudi Clinicalは再生医療の流通インフラの整備を進めます。具体的には、新たな細胞培養加工施設やキオスク型細胞調製室の設置を行い、細胞培養士や再生医療コーディネータの育成・採用に注力する方針です。また、再生医療診療業務支援システムのアップデートやアカデミア発の技術導入、さらにはマーケティング施策を通じて、再生医療及び同社サービスの認知度を高めていく予定です。
Gaudi Clinicalの代表を務める飛田護邦氏は、「質高く適正価格で医療機関や患者様に再生医療を届けること」が使命であり、地域医療機関の診療業務を包括的にサポートするために尽力しています。再生医療の分野においては、安全性が求められる中でインフラ整備が急務です。今回の調達は、それを実現するための重要な一歩です。
新規投資家であるJICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社のベンチャーキャピタリスト、別府真由美氏は、再生医療が健康寿命の延伸に貢献する可能性を評価し、Gaudi Clinicalの取り組みに対して期待を寄せています。三井住友海上キャピタル株式会社の安藤雅明氏も、Gaudi Clinicalが目指すQOL向上のための社会的インパクトを支持しており、再生医療のラストワンマイルの連携事業が実現できると信じています。
再生医療の普及には、医療機関が負担なく扱える体制を築く必要があります。これに賛同した株式会社サムライインキュベートの會義貴氏は、高品質な再生医療を患者に届けるための仕組みづくりを共に目指しています。一方、KISCO株式会社の岸本剛一氏も、再生医療の恩恵を多くの患者に広げる支援を強調しています。
みずほキャピタル株式会社の大森啓介氏は、Gaudi Clinicalが提供する医療流通プラットフォームが、従来の課題を解決し、患者に新しい治療選択肢を提供することを期待しています。未来創造キャピタル株式会社の竹内信房氏も、この成長のパートナーとなることを嬉しく思っており、再生医療の流通インフラの重要性を認識しています。
再生医療の分野での取り組みが盛んになる中、Gaudi Clinicalの活動は、今後の日本の健康管理や医療制度にも大きな影響を与えることでしょう。地域医療機関と連携し、消費者にとっても選びやすい価格で質の高い医療を提供する姿勢は、今後の医療業界にとっての亮点となるでしょう。
Gaudi Clinicalは、医療業界が抱える様々な課題に挑戦しながら、新しい医療の形を作ろうとしています。その取り組みは、再生医療が私たちの生活にどのように寄与できるかを示す大きなヒントとなるはずです。