骨の再生医療用「IOBPキット」の全国販売開始
Arthrex Japan合同会社は、2024年10月より骨の再生医療のための「IOBPキット」の全国販売を開始します。このキットは、患者の体にかかる負担が少ない方法で、骨の治癒や再生を促進することを目指しています。
IOBPとは?
IOBP(Intraosseous Bioplasty)は、骨髄異常陰影(BML:Bone Marrow Lesion)の治療に特化した方法です。BMLは、MRIで発見される骨髄内の異常であり、時には強い痛みを伴います。この異常は、軟骨の下にある骨の微小骨折やそれに伴う炎症、浮腫、さらには骨壊死を表すことがあります。これに対する標準治療としては、人工関節全置換術や骨切り術が一般的ですが、これらは侵襲性が高く、再手術や長期入院を伴うこともあります。
「IOBPキット」の特長
「IOBPキット」では、体内に金属を挿入することなく、患者の体から得た生物由来材料 (PRPやBMC) を用いて骨内へ直接注入します。この方法が、特に変形性膝関節症や特発性大腿骨頭壊死といった疾患に対して、欧米を中心に高い安全性と有効性を示すデータが報告されています。
BML治療の意義
BMLは適切な治療が行われない場合、関節痛を引き起こし、患者の生活の質を著しく低下させる要因とされています。従来の保存治療法では改善が見込めない場合も多く、IOBPによる治療が期待されています。
例えば、変形性関節症や骨軟骨損傷に伴うBMLの場合、腸骨から採取した骨髄液を濃縮し、注射器で骨内に注入する方法が採られることが一般的です。
特発性大腿骨壊死の治療においても同様の手法が有効であるとされています。
「骨と関節と筋肉の再生医療」の詳しい情報
Arthrexは、再生医療についての詳細な情報を患者向けに提供しており、興味のある方はぜひ確認してください。再生医療に対する理解を深めることは、今後の治療選択に大きな影響を与えるでしょう。
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企業について
Arthrexは、整形外科分野での製品開発及び医療教育を手掛ける企業であり、患者により良い治療を提供することを企業理念としています。日本法人であるArthrex Japan合同会社は、東京都新宿区に本社を置き、スポーツ整形外科領域での治療ソリューションを展開しています。
お問い合わせ先
本リリースに関する詳細や「IOBPキット」についての質問は、以下の連絡先までご連絡ください。
メール:
[email protected]
電話: 03-4578-1000(受付時間: 9:00-18:00)
新たな治療法として期待される「IOBPキット」は、今後の整形外科治療の選択肢を広げる可能性を秘めています。患者にとって最良の治療法が提供されることを願っています。