熱海の海洋散骨新ガイド
2015-08-10 10:33:40

熱海市での海洋散骨事業ガイドライン公表に関するお知らせと影響

熱海市は平成27年7月1日、海洋散骨事業に関する新たなガイドラインを公表しました。このガイドラインでは、散骨の場所を熱海市内から10キロメートル以上離れた海域に限定することが明記されており、その結果として、熱海市および近隣の海域での散骨を事実上制限する内容となっています。

具体的には、北は神奈川県小田原市沿岸、南は伊東市沿岸、西は初島よりもさらに10キロメートル沖までの範囲での散骨は認められません。このガイドラインは、熱海市内での海洋散骨を希望する事業者にとって大きな影響を及ぼすことが予想されます。事業者は公表された内容に従わざるを得ず、実質的に散骨のための事業が難しくなる恐れがあります。

ガイドライン策定の背景には、海洋散骨に対する市民の理解と業者への配慮がありますが、協会側からすると協議の場が設けられなかったことは残念な限りです。海洋散骨を希望する故人や遺族の想いを無視したような形になっています。そのため、当協会は、散骨の考え方を理解してもらうため、市と直接協議することに努めています。

最近、7月7日付の日本経済新聞では、「葬り方「海洋散骨」希望が25%」という記事が掲載されており、海洋散骨を希望する人々が増加していることが伺えます。これは、今後の社会情勢を考えたときに重要な点です。私たちは、海洋散骨の普及とトラブル防止に努めるため、実際に散骨を希望する方々との意見交換や理解の促進に力を入れなければなりません。

協会の代表理事である村田ますみ氏は、市との協議を重ね、このような感情に寄り添い、海で眠りたいという声をしっかりと受け止め、今後も意見交換を続けていくことを表明しています。彼女は、海洋散骨がより広く理解され、多くの方々の希望が実現されるよう、将来的な制度の整備に向けて引き続き活動を続ける決意を語っています。

この新たなガイドラインがどのような結果をもたらすのか、また市民社会が海洋散骨に対してどのような反応を示すのかと言った今後の展開には注目です。熱海市がこの形態の散骨を受け入れる方向に進むことができれば、海洋散骨が日本においてさらに一般的な選択肢となることを期待しています。特に、海を大切に思う人々にとって、熱海の美しい海で安らかな眠りを得ることは大変意義深いことです。

海洋散骨の普及には、地域住民や事業者と共に理想的な形を模索し続ける必要があります。そこに市がしっかりとしたガイドラインを設けることによって、安心して散骨を行える環境を築いていくことが重要になってくると思われます。今後の協会の活動に期待が寄せられる中、熱海市の取り組みも注視していきたいところです。

会社情報

会社名
一般社団法人日本海洋散骨協会
住所
東京都江東区住吉2-2-4
電話番号
03-6659-6539

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