DX支援キット発表
2024-09-10 20:18:19

HPCシステムズとKudan、DX支援の自己位置測位キットを発表

HPCシステムズ株式会社とKudan株式会社は、産業デジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するための新しい商品『自己位置測位スターターキット NaviStart』を共同開発し、2024年10月1日から販売を開始します。この製品は、自己位置測位システムや関連するソリューションの導入を加速させることを目的にしています。

NaviStartの基本価格は498万円(税別)からで、特に製造業、物流業、建設業、農業など、様々な業界において自己位置測位やローカル5Gを活用した追跡管理、生産性向上、安全性向上のソリューションを求める企業向けとなっています。

このキットには、商用グレードのSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)位置測定ソフトウェアであるKudan SLAM、ローカル5Gに対応したデータ取得用コンピュータ・Edge Tank®、管理用タブレット端末のEDGE-PAD PRO®、ステレオ深度センサーカメラ、LiDARセンサー、さらには導入トレーニングも含まれています。今後、ローカル5G基地局の導入オプションも追加される予定です。

さらに、NaviStartは、SLAM技術を活用した多様な用途に対応しています。例えば、スマートファクトリーでは、自律移動ロボットやIoTセンサーをローカル5Gで接続し、生産ラインの運用を最適化することが可能です。また、大規模物流センターでは、AGVやピッキングロボットを制御し、リアルタイムの在庫管理を実現するなど、幅広い産業における応用が期待されています。

NaviStartの特徴は、商用グレードのリアルタイム自己位置測位技術です。この技術を利用することで、特定のアクセスポイントやビーコンを設置することなく、LiDARやカメラだけで数センチ単位での高精度な測位を実現します。このため、障害物が多く、動的な環境でも安定した位置測定が可能です。

また、ローカル5Gの特性を最大限に活用し、NaviStartはスケーラブルかつ柔軟な運用管理が可能です。これは、大規模施設での複数デバイスの同時運用を支援し、OTシステムとのデータ融合を実現します。さらに、SLAM処理をクラウド側で集中管理することで、システム全体の構成も簡素化されます。

この商品は、KudanのSLAM技術とHPCシステムズのローカル5G対応ハードウェアを融合させ、企業が容易に自己位置測位システムを導入できるように設計されています。また、導入から運用までをサポートする技術支援体制も整えています。

HPCシステムズ代表の小野鉄平氏は、「NaviStartの提供によって、企業の位置測位関連ソリューションの導入と運用のハードルが大きく下がることを期待しています」と述べています。一方、KudanのCEO項大雨氏も、「労働力不足や生産性向上のニーズを背景に、NaviStartが多くの業界に革新をもたらすと確信しています」と語ります。

両社は、NaviStartの販売を機に、SLAMやローカル5Gを利用したデジタルツイン技術などの分野でも共同開発を進め、未来の産業に貢献していく方針です。

HPCシステムズ株式会社は、ハイパフォーマンスコンピューティングの分野で高い技術力を持つ企業であり、科学技術計算用CGやディープラーニング環境の構築サービス、さらには自社のシミュレーションソフトウェアの開発を手掛けています。また、Kudan株式会社は、人工知覚技術に特化した企業で、次世代ロボティクスや自動運転技術の研究で注目されています。これらの企業が協力し新たなサービスを展開することにより、日本の産業の競争力を一層高めることが期待されています。


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会社情報

会社名
HPCシステムズ株式会社
住所
東京都港区海岸3-9-15LOOP-X 8階
電話番号
035-5446-5530

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