沖縄の新しい発酵スイーツ『ミキボウル』が大ヒット!
沖縄の伝統的な発酵飲料「ミキ」を元にしたスイーツ『ミキボウル』が、発売からわずか2年間で3万食を超える大ヒットを記録しました。「おばあの飲み物」として親しまれてきたミキが、現代のライフスタイルや健康志向を反映した形で新たに生まれ変わりました。
ミキボウルの誕生背景
『ミキボウル』を開発したのは小松英司氏(株式会社ココロワークス代表)。彼は、自身の家族の健康を気にかけ、アレルゲンフリーで免疫力を高める食品を探求していたといいます。そこで出会ったのが、琉球王国時代から受け継がれてきた「ミキ」でした。かつては伝統を象徴していたこの飲料も、現代においては継承の危機にありました。
このような背景から、沖縄県工業技術センターの協力を得て、衛生面や品質基準を考慮した「ミキ」を再構築。さらに、老若男女に親しまれるスイーツとしてギリギリのビジュアルを追求し、若者にも受け入れられる「ミキボウル」が誕生しました。
製品の特長
『ミキボウル』は、米と米麹、乳酸菌で作られた植物性の発酵飲料「ミキ」をベースに、有名な南国フルーツをトッピングしたスイーツです。特に、恩納村で作られたマンゴーやドラゴンフルーツ、パッションフルーツがふんだんに使用されており、地域の農業との連携も反映されています。このように、石垣島産の米を使用し、沖縄全体の農業との協働により地産地消を実現したスイーツが市民や観光客に喜ばれています。
観光業界への拡大
観光業界でも『ミキボウル』は急成長を遂げています。2024年から業務用の卸売りが拡大し、県内の観光・宿泊施設7ヶ所で導入されることが決定しました。さらには、県外のホテルでも採用が始まり、プラントベースのヨーグルトとして人気を集めています。
持続可能な社会へ向けて
『ミキボウル』は単なるスイーツではありません。沖縄の発酵文化や食文化を伝承する食育ツールとして、さらには沖縄が誇る長寿県への寄与が期待されています。また、地域の農家との連携を通じて農業支援を行い、乳不使用、アレルゲンフリーといった設計で健康意識にも対応しています。観光スイーツとして沖縄の魅力を輝かせる役割も果たしています。
まとめ
『ミキボウル』は、沖縄の文化や地域経済に貢献すると同時に、現代のライフスタイルに合った選択肢を提供する新しいスイーツとして、今後さらに多くの人々に愛されることでしょう。沖縄を訪れた際には、ぜひ一度味わってみてください。