AIカメラで駅安全向上
2024-10-07 18:20:27

小田急電鉄、駅構内におけるAIカメラ活用実証実験を開始

小田急電鉄、駅構内でのAI導入実証実験をスタート



2024年10月10日、東京を拠点とする小田急電鉄株式会社は、自社の鉄道駅における安全性向上を目指した実証実験を実施することを発表しました。この取り組みは、駅構内カメラに行動認識AIを活用し、より安全な駅環境を実現することを目指しています。

実証実験の概要


実証実験は2024年10月10日から2025年1月9日までの期間、柿生駅と玉川学園前駅で行われます。これらの駅には、すでに設置されている既設のカメラ全20台が活用され、AIを用いた解析が行われる予定です。解析対象は、車いすを使用する方や白杖を使う方、ホームからの転落者、長時間留まっている方々、お互いのトラブル、さらには不審物の対応など多岐にわたります。

このAIによる解析は、従来の人手による安全確認を効率化し、お客さまに対してより信頼性の高い駅利用を提供するためのものです。

未来の安全確保に向けた取り組み


小田急電鉄の目標は、2035年度には鉄道運行に関わる係員を2020年度比で30%削減しながらも、安全な運行を継続することです。この背景には、将来の生産年齢人口の減少があります。少ないスタッフでより多くの業務をカバーする必要がある中、AI技術の導入は大きな助けとなります。

行動認識AIの実力


今回実証実験に用いられる行動認識AIは、アジラ社が開発した「AI Security asilla」と呼ばれるシステムです。このAIはカメラから送られる映像を解析し、特定の行動を自動で認識します。従来の監視カメラが録画機器としてのみ機能していたのに対し、AIはリアルタイムで異常を検知し、即時に警報を発することができます。これにより、事件事故を未然に防ぐことが可能となり、警備品質が向上します。

実証実験の成果を模索


実証実験では、駅構内の混雑度や天候、時間帯など様々な環境変化の中で、行動認識AIがどの程度効果的に機能するかを検証します。これにより、実際の駅でのニーズに応じたAIシステムの改善が進められ、最終的にはお客さまにとってより有意義な駅利用が実現することを期待しています。

今後の展望


実証実験が成功した場合、同システムは商業施設やホテルなど、他の分野にも展開される可能性があります。小田急ビルサービスとアジラは、駅だけでなく、幅広い施設管理モデルを構築し、より安全で安心な街づくりを目指しています。駅や施設でのAI活用が進むことで、将来的には人手不足の解消も期待されます。

お問い合わせ先


小田急電鉄に関する問い合わせは、044(299)8200(ガイダンス1番)まで。受付時間は午前9時から午後5時までとなっています。興味のある方はぜひ確認してみてください。

この新たな取り組みにより、小田急電鉄の駅がどのように進化していくのか、私たちの期待も高まります。AIの進歩により、私たちの生活がどれほど便利になるのか、今後の動向から目が離せません。


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会社情報

会社名
小田急電鉄株式会社
住所
東京都新宿区西新宿2丁目7番1号(受付:6階)
電話番号

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