渋谷Web3大学が語る未来のイノベーションの形とは

2023年4月、渋谷Web3大学が設立3周年を迎えるのを機に、世界規模での拡張構想を発表した。この構想は、単なるデジタル技術の導入を超え、国境を越えたコミュニティの形成を目指すものである。「日本からGAFAMを超える企業を世界に送り出す」というビジョンが背後にある。この取り組みは、地理的な境界を越えた新たな価値創造の場を提供し、国際的なイノベーションネットワークの形成を加速させる。

新たな拠点としてシンガポールとマレーシアを選定

渋谷Web3大学では、アジア最初のポジショニングとしてシンガポールとマレーシアを選び、今後の展開の中心として位置づけている。特にシンガポールはWeb3のハブとして、また多様性と成長力を備えたマレーシアはアジア市場における重要な拠点となる。

さらに、インド、ベトナム、台湾といった国々でも、革新的なWeb3企業と連携を図っている。インドやベトナムでは、ブロックチェーン技術に強みを持つ企業とのパートナーシップが進行中で、台湾では進行中のデジタルアイデンティティ(ジーアイディー)関連の企業との協力が進んでいる。

次元を超えたイノベーションの実現に向けて

本年度のスローガン「次元を超える！！」に沿って、地理的及び文化的な制約を超える新しいコミュニティ形成に注力している。Web3とAIの融合は、今や一拠点に依存せず、アイデアが世界中で同時多発的に生まれる場を提供する。

「渋谷Web3大学」は、東京発のエネルギーと同様に、世界の各地からも優れた知恵や視点が流れ込み、双方向の価値循環を可能にする。たとえば、日本のWeb3プロジェクトがシンガポールで実証され、インドやベトナムのエンジニアチームが開発を手掛け、台湾のテクノロジーがバックアップする。このような国境を越えた協力の場が創出され、グローバルなイノベーションが生まれる基盤が整っていく。