LOGI’Q南茨木の新たな一歩
東急不動産株式会社は、物流業界の課題に対応するため、LOGI’Q南茨木に本格的なオペレーションを開始することを発表しました。
R&Dセンターの設立背景
大阪府茨木市に位置するLOGI’Q南茨木では、人口減少や2024年問題が物流業界に影響を及ぼしている中、効率的な倉庫運営が求められています。これを受け、物流工程の合理化を支援するDXソリューションの実証を行うためのプラットフォームとして、R&Dセンターが設立されました。このセンターは、同地域内での実証実験を行い、業界全体の技術革新を促進します。
R&DセンターとTO CUBE
R&Dセンターの隣には、当社のインフラ事業や産業分野のソリューションを紹介する総合ショールーム「TO CUBE」も併設されています。ここでは、自動化技術やネットワーク通信を用いて、物流業務の最適化を図る様子が展開され、見学者は新たな物流システムの可能性を体感できるようになっています。
実証実験の目的
R&Dセンターでは、株式会社PhoxterとNTTコミュニケーションズと連携し、様々な設備の自動化や通信技術の実証に取り組んでいます。主な取り組みには、入庫から出庫までを自動化するトータルソリューションの検証や、新しい通信技術を用いた搬送システムの開発があります。また、Phoxterによる自社製のAMR(自動搬送ロボット)の開発も進行中であり、これらの技術が現場での効率化を支援します。
Q’sコネクトの立ち上げ
さらに、東急不動産は新たなマッチングサービス「Q’sコネクト」を導入します。このサービスは、物流会社と荷主企業を結び付けるもので、物流業務のアウトソーシングや新たな取引先の発掘を支援することを目的としています。特に、東急グループが運営する商業施設のネットワークを活かし、荷主側のニーズにマッチした物流会社の紹介が行われる予定です。
企業連携の重要性
今回のサービスは、物流会社が運営する「Q’sコネクト」のプラットフォームで登録し、荷主企業とのマッチングを図る仕組みです。企業が抱える課題を整理し、最適な物流パートナーを見つけ出すことが可能となるため、双方にとってのメリットが期待されます。また、面談が成立する際には紹介料が発生する仕組みになっています。これにより、持続可能なビジネスの構築も目指されています。
2024年9月の公開予定
R&Dセンターは2024年9月17日より一般公開され、見学を希望する方はPhoxterの公式ウェブサイトから申し込みが可能です。また、「TO CUBE」に関しても、物流業務を行っている企業向けに見学の案内が行われます。
終わりに
このように、東急不動産の新たな取り組みは、物流業界の課題解決に向けた明るい希望となっています。効率的な倉庫運営や新たなビジネスモデルの構築に寄与するこのプロジェクトは、今後の業界にどのような変化をもたらすのか、注目が集まります。