岡本浩一郎氏がOlloの取締役会長に就任
株式会社Ollo(オロ)は、経営体制の強化の一環として、弥生株式会社の前代表取締役社長である岡本浩一郎氏を取締役会長に迎えることを発表しました。これにより、岡本氏は同社CEOの川合健斗氏と共に、AI技術を駆使して製造業の未来を切り開いていく意向を示しています。
岡本浩一郎氏の経歴
1981年に東京大学工学部を卒業した岡本氏は、当初は野村総合研究所に入社。その後、UCLAの経営大学院を修了し、ボストンコンサルティンググループでの経験を経て、2000年に株式会社リアルソリューションズを設立しました。2008年からは弥生株式会社を率い、業界のトップシェアを維持するなど、傑出した指導者としての実績を残しました。彼は長年にわたり、ソフトウェア分野での知見を深めてきたことが際立っています。
最近では、ソフトウェアが社会の発展を促していることを改めて実感し、現在はAIの進化がその流れを加速させていると認識しています。この変化の中で、彼は自身のスキルと経験をOlloに活かし、日本の製造業を根本から変革することに貢献したいと考えています。
Ollo Factoryとは
株式会社Olloが開発した「Ollo Factory」は、工場現場での作業を高精度に解析できる画像認識ソフトウェアです。AIを利用して、作業のサイクルを詳細に分析することができるこのソフトウェアは、特に忙しい製造業界で注目されています。例えば、動画をアップロードし、分析するための開始点と終了点を指定するだけで、AIが自動的に全サイクルを評価します。
このシステムは、通常の分析手法では必要となる大量の学習サンプルを省くことができ、作業のばらつきやムダを迅速に見つけ出す能力を持っています。その結果、作業効率が大幅に改善され、生産性向上に寄与するのです。
経営陣の意気込み
Olloの川合健斗氏は、「岡本氏を迎えることでOllo Factoryのグローバルリーダーシップをさらに強化し、特に海外市場での普及を進める」と語っています。岡本氏の豊富な経験が、Olloの製造業におけるAI技術の発展を加速させると期待されています。
特に弥生株式会社での経験から、岡本氏は製造業とAIを融合させる新たな戦略を展開することに力を注ぎ、全世界の工場にOllo Factoryを浸透させることを目指しています。
株式会社Olloの概略
Olloは、東京大学松尾研究室を中心に2019年に設立されたスタートアップ企業です。その主な事業は、製造業向けの画像認識ソフトウェアの開発・提供であり、すでに世界各国30以上の工場でOllo Factoryが導入されています。これまでの成果を踏まえ、今後さらに積極的な展開が期待されます。
何よりも、Olloが持つ技術と岡本氏の経営におけるビジョンは、日本の製造業にとって新たな光明となるでしょう。
Ollo Officiāl site:
Ollo Factory