ワイヤレス給電技術の革新
近年の自動化技術の発展に伴い、製造業界における回転部の給電とデータ通信が重要な課題となっています。株式会社ビー・アンド・プラスが開発した新たな「リング形状Ethernetワイヤレス給電」は、その課題を克服するための革新的なソリューションです。
1. 開発の背景
自動化設備では、インデックステーブルやロボットの関節部分などが回転する機械部品としてよく見られます。これらの部品には、従来「スリップリング」という接触式の部品が用いられています。しかし、接触による摩耗や粉塵の影響で接点が不良になることが多く、定期的な部品交換が必要とされていました。これがメンテナンスコストの増加や運用リスクを引き起こす要因となっていました。
ビー・アンド・プラスは、このような問題を打破するために、長年培ったワイヤレス給電技術を活用しました。リング形状を採用することで、回転している間でも常に安定した電力供給とデータ通信が実現できるシステムを構築しました。
2. 本製品の注目すべき特徴
新たなワイヤレス給電システムには、いくつかの特長があります。
1. 同時給電とデータ通信
この新しいシステムでは、24V/1Aでの給電と、100Mbpsの高速Ethernet通信が同時に非接触で行える機能を備えています。これにより、データの欠落を防ぎ、安定した制御が可能になります。
2. メンテナンスフリー
接触する部品を排除したことで、摩擦による劣化がなく、部品交換の手間がゼロになります。これにより、長期間にわたって安定して利用でき、メンテナンスコストの大幅な削減が期待できます。
3. 高速通信に対応
100BASE-TX(half-duplex)に対応し、標準的なEthernet機器をそのまま接続できます。これにより、回転体にさまざまなセンサーやデバイスを容易に追加でき、将来のシステムのニーズに柔軟に対応可能です。
4. 自由なリング形状
中空のリング形状は、既存のシャフトに簡単に組み込むことができ、カスタマイズの用途にも対応します。これにより、様々な産業に応じた柔軟な設計が可能となります。
3. 実際の活用シーン
この新しいワイヤレス給電システムは、さまざまな場面での利用が期待されます。例えば、インデックステーブルにおいてはセンサ情報(温度、圧力、位置)をリアルタイムで監視できます。また、ロボットアームの関節部分では、エンドエフェクタへの給電とともにカメラ画像の伝送が実現されます。さらに、包装機や充填機でも、高速回転するドラム内のセンサーとの通信に利用できます。
4. 企業の取り組み
株式会社ビー・アンド・プラスは、「ワイヤレス給電の専業メーカー」として、製造現場の自動化や省人化を支援する技術開発に注力しています。過酷な環境下でも安定した動作を実現するワイヤレス給電ソリューションを提供し、業界の発展に貢献しています。
5. まとめ
回転する機器への給電とデータ通信を非接触で行い、メンテナンスフリーを実現する「リング形状Ethernetワイヤレス給電」は、製造業界に新たな道を開く技術となるでしょう。この技術を活用し、さらなる自動化と効率化が進むことが期待されます。
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社ビー・アンド・プラス
〒355-0311 埼玉県比企郡小川町高谷2452-5
Mail:
[email protected]
Web:https://www.b-plus-kk.jp/