待合室の動画効果
2012-06-28 15:30:02

待合室における医療動画放映が内視鏡検査件数を増加させた事例

デジタルサイネージによる医療啓発の成功事例



東京都町田市の町田エールクリニックは、今年度の内視鏡検査件数が前年度比で50%以上増加したことが明らかになりました。この変化の背景には、医療機関向けに展開されているデジタルサイネージ「メディキャスター」の導入があります。これにより、待合室での患者の受診行動が大きく影響を受けたものとされています。

デジタルサイネージの導入



株式会社メディアコンテンツファクトリーが提供する「メディキャスター」は、全国800以上の医療機関で使用されています。このシステムは、患者が待っている間に必要な医療情報を提供することで、受診意識を高めることを目的としています。具体的には、内視鏡検査の受診を促す1分程度の啓発動画が制作され、待合室のディスプレイで30分に1回放映されました。また、関連資料として小冊子も設置され、来院者が持ち帰ることができるようになっています。

検査件数の変化



調査期間中の内視鏡検査件数は前々年度の62件、前年度の60件から今年度は94件と大きく増加しました。この結果は、動画放映以前のデータと比較しても明確な変化を示しています。特に、デジタルサイネージの効果があった2009年度と2010年度の検査実施件数はそれぞれ62件、60件であったため、啓発活動の影響が大いに伺えます。

患者の行動への影響



興味深いのは、通常あまり手に取られない待合室のリーフレットが改善されたことです。小冊子は毎月約50部が持ち帰られるようになり、コンテンツ放映が来院者の行動に影響を与えていることが確認されました。患者が自ら内視鏡検査を受ける意欲を持つようになったのです。

高い視聴率と効果的な訴求



デジタルサイネージを通じて得られた情報は、来院者にとって非常に有益であると感じられたようで、視聴率は91%に達しました。また、98%の視聴者が情報が自分に役立ったと回答し、これが検査件数の増加に繋がったと考えられています。デジタルサイネージによる院内広報の効果は、単なる情報提供に留まらず、患者の行動を積極的に変える可能性があることが示されました。

今後の展望



メディアコンテンツファクトリーは、1998年に設立以来、医療機関に特化したデジタルサイネージの販売と運用サービスを全国で展開しています。さらなるサービス向上に向けて、今後も「医療機関と患者のコミュニケーション」を重視した事業展開を続けていくとしています。将来的には、iPadを使った患者説明ツール「メディタッチ」など、新たな技術を駆使したサービスの提供に期待が高まります。今後の進展が注目されています。

会社情報

会社名
株式会社レイヤード
住所
福岡県福岡市博多区博多駅中央街8-27第16岡部ビル5F
電話番号
092-471-3555

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。