α7S IIで流星群観測成功
2015-12-14 14:01:28
日本大学准教授がソニーα7S IIで4K動画分光観測に初成功!ふたご座流星群の謎に迫る
日本大学准教授、ソニーα7S IIを用いた流星群観測で快挙
日本大学理工学部航空宇宙工学科の阿部新助准教授が、ソニーのミラーレス一眼カメラ「α7S II」を用いて、ふたご座流星群の4K動画分光観測に成功しました。これは世界初の快挙であり、流星研究に革命を起こす可能性を秘めています。
α7S IIの高感度性能が実現した高精細な観測
従来の流星観測では、モノクロの低解像度映像が主流でした。しかし、α7S IIの圧倒的な高感度性能(最高ISO感度409600)と4Kの高解像度撮影能力により、カラーで鮮明な4K動画による分光観測が可能になりました。これにより、流星軌道の精密な計算や、流星を構成する物質の特定が可能になります。
流星観測の困難さとα7S IIがもたらす革新
流星は、非常に短い時間(0.5秒程度)に高速で移動するため、高精度の観測が困難でした。出現時刻や方向の予測も難しいことから、科学的な観測データの取得は大きな課題でした。しかし、α7S IIの高感度と高解像度の組み合わせにより、肉眼では捉えきれない微光流星も捉えることが可能になりました。
分光観測と今後の展望
分光観測とは、流星が発する光の波長を分析することで、その組成を特定する手法です。α7S IIを用いた高精細な分光観測により、より詳細なデータを取得できるようになりました。この成果は、流星物質の組成に関する新たな知見をもたらし、太陽系形成の謎解明に貢献すると期待されています。
阿部准教授のこれまでの研究と今後の目標
阿部准教授は、1999年から2002年にかけてNASA主導の「しし座流星群国際航空機観測ミッション」に参加するなど、長年にわたり流星研究に携わってきました。今回の成果は、その集大成と言えるでしょう。今後は、さらに高度な観測技術を駆使し、流星研究を推進していく予定です。また、小惑星探査機「はやぶさ2」のサイエンス・メンバーとしても活躍しており、幅広い宇宙科学研究に貢献しています。
α7S IIの仕様と価格
α7S IIは、有効約1220万画素の35mmフルサイズExmor CMOSセンサーと、画像処理エンジンBIONZ Xを搭載。静止画・動画ともに常用ISO100~102400、拡張ISO50~409600の高感度撮影が可能です。4K動画記録にも対応し、高精細な映像を記録できます。価格はオープン価格となっています。
まとめ
今回の成果は、流星研究における大きな一歩です。α7S IIの高い性能が、宇宙の謎解明に貢献する可能性を示しました。阿部准教授の今後の研究成果にも期待しましょう。
会社情報
- 会社名
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ソニーマーケティング株式会社
- 住所
- 東京都品川区北品川5丁目11番3号
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