CO₂回収プラント運転再開
2023-09-13 15:00:51

テキサス州の大規模CO₂回収プラント、運転再開!~ENEOSグループの挑戦~

テキサス州の大規模CO₂回収プラント、運転再開!~ENEOSグループのカーボンニュートラルへの挑戦~



2020年5月以来停止していた、米国テキサス州にある世界最大級のCO₂回収プラントが、2023年9月5日に運転を再開しました。このプラントを運営するのは、日本のエネルギー大手ENEOSグループの連結子会社であるPetra Nova Parish Holdings LLCです。

このPetra Nova CCUSプロジェクトは、火力発電所の排ガスからCO₂を分離・回収し、そのCO₂を油田に圧入することで原油増産につなげる画期的な取り組みです。年間約140万トンの温室効果ガスを削減できるこのプラントは、世界的な規模を誇り、CCUS技術(CO₂回収・利用・貯留)の進化を象徴する存在と言えます。

ENEOSグループのカーボンニュートラル戦略

ENEOSグループは、2040年までにグループ全体の排出量におけるカーボンニュートラルの実現を目指しています。そのため、再生可能エネルギーへの投資やエネルギー効率の向上だけでなく、CCS/CCUS(CO₂回収・貯留)技術への取り組みも積極的に推進しています。Petra Nova CCUSプロジェクトはその取り組みの中核を担う重要なプロジェクトの一つです。

昨年9月、ENEOSはPetra Nova Parish Holdings LLCの持分を50%追加取得し、連結子会社化しました。これは、同プロジェクトへの更なる投資と、CCUS技術に関する知見の蓄積を加速させるための戦略的決定でした。

プロジェクトの概要

このプラントは、NRG Energy, Inc.が保有するW. A. パリッシュ火力発電所内に設置されています。発電所の排ガスからCO₂を分離・回収するプロセスは、世界最大規模であり、その技術革新は、地球温暖化対策における大きな一歩となるでしょう。

今後の展望

ENEOSグループは、Petra Nova CCUSプロジェクトを通して得られた技術や知見を活かし、更なるCCUS技術の開発と普及に貢献していくことを目指しています。また、他のCCUSプロジェクトへの投資や、再生可能エネルギーとの組み合わせによるカーボンニュートラル実現に向けた取り組みも加速していく予定です。

今回のプラント運転再開は、ENEOSグループのカーボンニュートラルへの強い意志を示すものであり、世界の脱炭素化に向けた取り組みにおいても大きな意味を持つ出来事と言えるでしょう。今後、このプロジェクトが、世界中の企業や国々にとって、カーボンニュートラル実現に向けた重要な指針となることが期待されます。

関連情報

CCUS: Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage(CO₂回収・利用・貯留)
CCS: Carbon dioxide Capture and Storage(CO₂回収・貯留)

このプロジェクトの成功は、世界規模での脱炭素化に向けた取り組みにおいて、重要なマイルストーンとなるでしょう。

会社情報

会社名
JX石油開発株式会社
住所
東京都千代田区大手町1-1₋2ENEOSビル
電話番号

関連リンク

サードペディア百科事典: ENEOS CCUS Petra Nova

Wiki3: ENEOS CCUS Petra Nova

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