高岡市の新プロジェクト
2016-07-29 15:27:42
高岡市の伝統工芸職人を支える新プロジェクト「POWER of TAKAOKA」の魅力に迫る
富山県高岡市の新たな挑戦「POWER of TAKAOKA」
富山県高岡市は、銅器や漆器といった伝統工芸が息づく町です。しかし最近では、後継者不足という問題が深刻化しています。これを受けて、地域の若手職人を支援するための取り組みが始まりました。それが「POWER of TAKAOKA」です。このプロジェクトは、アメリカの綿を用いて伝統工芸を支える「POWER of COTTON」と協力し、若手職人たちに新しいワークウェアを提供することを目的としています。
森永邦彦氏がデザインするワークウェア
「POWER of TAKAOKA」では、パリコレでも注目を集めている「アンリアレイジ」のデザイナー、森永邦彦氏がワークウェアのデザインを担当します。森永氏は自身も後継者不足について意識を持ち、伝統を大切にしながら革新的なものを目指す若手職人の支援に賛同し、このプロジェクトに参加しています。
制作されるワークウェアは、高岡の職人たちに贈呈され、彼らが伝統工芸を次世代に伝えるための活動を支えます。この取り組みは、ただのファッションに留まらず、地域の歴史と技術を新たにしていく一歩となるのです。
チャリティーTシャツ販売の取り組み
また、「POWER of TAKAOKA」はチャリティーTシャツの販売も行います。このTシャツは各3,500円(税別)で販売され、売上の一部がプロジェクトに寄付される仕組みです。デザインは職人の手と五芒星をモチーフにしており、職人たちの情熱が詰まった一着と言えるでしょう。
販売開始は7月30日からで、富山市や高岡市、東京で販売予定です。このような形での支援が、若手職人たちの活動を後押しします。
高岡伝統産業青年会の役割
高岡市には伝統工芸を支えるために活動している「高岡伝統産業青年会」があります。この団体は、400年前に始まった高岡の銅器産業の歴史を受け継ぎながら、若手職人たちの活動を促進し、伝統工芸の新しい未来を提案し続けています。彼らの熱意あふれる活動は、単なるモノづくりにとどまらず、地域全体の活性化につながるものです。
COTTON USAと新しい職人像の提案
このプロジェクトに協賛するCOTTON USAも、アメリカ綿の魅力を広めるための活動を行っています。彼らは「驚きと憧れを感じる革新的なワークウェアづくり」をテーマに掲げ、職人のイメージを刷新していく取り組みを進めています。上質なアメリカ綿を使用し、実用性とファッション性を両立させたワークウェアは、未来の職人たちが誇りを持って身にまとうことができるものです。
このように「POWER of TAKAOKA」は、高岡市の伝統工芸を支えるための多角的な活動が結集したプロジェクトです。地域全体が一丸となり、未来の伝統工芸を築いていく姿勢が、とても印象的です。今後の展開が楽しみなプロジェクトにぜひ注目してください。
会社情報
- 会社名
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北日本新聞社
- 住所
- 富山県富山市安住町2-14
- 電話番号
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