接着技術と腐食研究の最前線
海上技術安全研究所では、船舶や海洋構造物の強度を保つために、構造用接着剤による接合技術の研究を行っています。今後の海洋環境に対応するため、接合技術とそれに伴う腐食メカニズムの理解が求められています。特に、船舶は長期間海水にさらされるため、腐食が進行します。この研究所では、接着接合の実施と、腐食を評価するための技術を併せて開発しています。
接着接合のメリットと課題
接着接合技術は、従来の溶接工法に比べて簡易で、特別な資格を必要としません。これにより、多くの現場での施工が可能となります。しかし、施工管理の不備があれば、本来の強度を発揮できないことがあり、十分な注意が必要です。この技術の進歩は特に造船分野において重要であり、既存の手法との併用が推奨されます。
腐食実験の重要性
船体は海水中で腐食する鋼材から作られているため、強度を保つためには防食対策が欠かせません。腐食環境では金属疲労が進行し、これが船舶の寿命を縮める可能性があります。海上技術安全研究所では、腐食評価の研究を進め、防食塗装の劣化を促進するための試験装置や長期腐食疲労試験装置を紹介します。これにより、構造物の健全性を維持する方策を探ります。
参加者募集中
今回、接着接合を試してみたい方や腐食の研究に興味がある方のために、実験を公開するイベントを企画しました。参加対象は一般の方で、中学生以下の方はご参加いただけません。興味のある方は、ぜひ事前申込みをお願いいたします。
開催概要
- - 日時 : 令和8年1月22日(木) 13時30分~15時 (受付は13時から)
- - 場所 : 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所 6号館等 (東京都三鷹市新川6-38-1)
- - 参加費 : 無料
- - 申込み期間 : 令和7年12月15日(月) 10時~令和8年1月15日(木) 17時(先着50名)
参加希望の方は、必ず事前にお申し込みをお願いいたします。登録された個人情報は、イベントに関する連絡の目的にのみ使用されます。
問い合わせ
国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所
海上技術安全研究所 企画部広報係
Tel:0422-41-3005
Fax:0422-41-3258
E-mail:
[email protected]
URL:
海上技術安全研究所
この機会に、構造用接着剤と腐食評価について学んでみませんか。興味がある方のお申し込みをお待ちしています。