2024年10月17日、群馬県高崎市で特別な結婚式が行われました。高崎商科大学短期大学部の1年生たちが中心となり、手話を取り入れたユニバーサルウエディングを実施します。このプロジェクトは、大学教授の森川幸紀雄氏の指導の下で進められ、多様性を尊重した新たな形の結婚式を目指しました。今年度の模擬ブライダルプロジェクトは、第2弾として、昨年に続き、車椅子ユーザーを想定するもので、耳に障がいのある学生が新郎役のリーダーを務めました。
参加した13人の学生は手話による来賓スピーチや演出を考え、お祝いの場を誰もが楽しめるものにしました。また、現役のプランナーや牧師との連携で、本物に近い挙式や披露宴を実現。参加者は手話を通じて結婚式の意義を感じ、多様な文化や言語を尊重することの大切さを学びました。
模擬ブライダルプロジェクトの特徴は、学生自身が新郎新婦の設定を行い、式の準備から当日の運営までを担う点です。披露宴の会場設営、受付、司会、プランニングなどすべての業務を学生が担当。彼らは、アクティブラーニングやグループワークを通じて、実務的なスキルや知識を身につけました。このプロジェクトは、ただのゼミ活動から、2024年からは『キャリアサプリメント科目』に変更され、さらに多くの学生に参加の機会を提供しています。
さらに、今年のプロジェクトは、世界的に有名なティアラデザイナー、TARO KAMITANI氏による監修を受けたジュエリーコーディネートも注目されました。手話を取り入れた聖書朗読や讃美歌唱は、参加者全員が一緒に楽しめる素晴らしい体験となりました。このように、手話を織り交ぜたユニバーサルウエディングを通じて、共生社会の実現に向けた一歩を踏み出しています。
高崎商科大学短期大学部の経営学科に在籍する学生たちは、その独自のプロジェクトを通じて、プランナーの仕事だけでなく、企画や接客、映像制作などさまざまな分野への興味を広げ、多様な可能性を追求しています。この模擬ブライダルプロジェクトは、ただの経験にとどまらず、将来のキャリアへとつながる重要なステップとなることが期待されています。大学の公式サイトでは、このプロジェクトの詳細や学生の活動報告が掲載されています。