富士通ETERNUSとQLogic新技術
2012-04-11 09:00:01

富士通ETERNUSがQLogicの最新技術を搭載した新製品を発表

富士通ETERNUSがQLogicの新技術を採用



富士通は、今年の4月、同社のETERNUSストレージシステムにQLogic社の最新技術を採用したことを発表しました。この新技術は、第三世代の10GbEコンバージド・ネットワーク・アダプター(3GCNA)で、8200シリーズと呼ばれる製品です。これにより、富士通のストレージシステムがより多機能で効率的な性能を発揮できるようになります。

QLogicの8200シリーズは、1GbEから10GbEまでのiSCSI接続ニーズに応え、さまざまな規模のユーザーに対応しています。この技術を通じて、既存のIT投資を最大限に活用しながら、データセンターやクラウドコンピューティング環境の複雑な要求に柔軟に応えることが可能になりました。

QLogic社はこの新技術の柔軟性を強調しており、特にSMBからエンタープライズデータセンターまで、幅広い環境において同時に異なるプロトコルを処理できる点が大きな魅力です。富士通のストレージシステムにおいて、この8200シリーズはネットワーク設計の簡素化とパフォーマンスの向上を実現すると期待されています。

高度なプログラマブルなアーキテクチャ



8200シリーズは、高度にプログラマブルなアーキテクチャを採用しており、ストレージシステムOEM(Original Equipment Manufacturer)にとって、非常に有用な選択肢となっています。また、フルハードウェア・オフロード機能を備えており、特にI/Oレートが高いパケット処理を得意とします。これによって、ストレージシステムの負荷を軽減し、他のアプリケーションの処理に専念できる環境を提供します。

さらに、8200シリーズはストレージベンダー業界で今注目されているT10データ・インテグリティーをサポートしています。この機能により、データの信頼性や整合性が向上し、より安心して使用できる環境が整います。

富士通の見解



富士通株式会社のストレージシステム事業本部のシニアバイスプレジデント、有川保仁氏はこの新技術について、「QLogic社は、データ&ストレージのネットワークインフラで最も信頼されているベンダーの一つです。iSCSIの誕生以来、この分野をリードしてきました。今回の8200シリーズにより、仮想化が進んだデータセンターやクラウドコンピューティング環境で必要とされる高い帯域幅に応えられるようになります」と述べています。

今回の新たな取り組みにより、富士通はサポートの簡素化とTCO(総所有コスト)の削減を実現しつつ、パフォーマンス向上を図ることが可能になるでしょう。これによって、ETERNUSストレージシステムのスケーラビリティと柔軟性が大いに向上することが期待されています。

QLogic社について



QLogic社は、アダプターやスイッチ、ASICなどの高性能ネットワーク技術のグローバルリーダーとして知られています。今回の新製品においても、QLogicが長年培った専門的な技術と市場のニーズに応じた柔軟な製品戦略が評価されています。この技術の導入により、仮想化環境での処理能力がさらに強化されることが期待されます。

会社情報

会社名
QLOGIC LIMITED JAPAN BRANCH
住所
東京都渋谷区道玄坂 1-12-1 渋谷マークシティ W22F
電話番号
03-4360-5505

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。