航空自衛隊と契約
2022-05-24 22:20:02

LeoLabsが航空自衛隊と契約し宇宙監視サービスを提供へ

LeoLabsが航空自衛隊との契約を発表



2022年5月24日、カリフォルニア州メンロパークに本社を置くLeoLabs, Inc.は、日本の航空自衛隊との間でデータとサービスを提供する契約を締結しました。この契約によって、航空自衛隊は低軌道(LEO)に関する最新の情報とツールへのアクセスを得ることになります。

LeoLabsとは



LeoLabsは、商用宇宙状況認識(SSA)のリーダーとして、世界中で低軌道の衛星や宇宙デブリを追跡するための高度なマッピングサービスを提供しています。独自のフェーズドアレイレーダーシステムを使用し、19,000以上の低軌道物体を可視化する能力を有する同社は、政府や商業事業者に対して、安全な宇宙環境の確保に必要な情報を提供しています。

契約の概要



この契約では、航空自衛隊がLEOでの運用要件を満たすために、LeoLabsの最先端のツールとデータをサブスクリプション形式で利用することができます。主なサービス内容には、低軌道の追跡と監視、および衝突回避のためのデータやトレーニングが含まれています。副社長でありCEOのダン・セパリーは、日本の防衛省との協力に対する感謝を述べ、宇宙データ不足を解決することが同社の使命であると強調しました。

重要性と影響



特に、宇宙デブリが増加している現在、LEOにおける宇宙状況の把握は業界の最優先事項の一つとなっています。全世界で約25万個の危険な宇宙デブリが存在しますが、これらは従来のレガシーシステムでは追跡が難しいのが現実です。この契約により航空自衛隊は、最新のデータを基にした運用が可能になり、宇宙環境の持続可能性を確保するための重要な一歩を踏み出しました。

LeoLabsの未来の展望



今後、LeoLabsは北米、アジア、オセアニア地域においてさらに多くのレーダーを設置し、データ収集能力を拡大させる計画をしています。最先端のデータ提供により、官民問わず、各国の航空防衛能力の向上が期待されます。また、次世代の宇宙インフラへの投資が進む中で、行政機関や商業部門へのサービスの提供を継続する姿勢を示しています。

伊藤忠商事との連携



この契約は、LeoLabsの日本国内代理店である伊藤忠商事株式会社の完全子会社、伊藤忠アビエーション株式会社を通じて締結されました。今後も両社はパートナーシップを強固にし、航空自衛隊と連携して事業を進める考えです。

総括



宇宙事業の進展とともに、適切なデータと技術を活用することで、安全で持続可能な宇宙環境の実現が求められています。LeoLabsの航空自衛隊へのサービス提供は、その一環として日本の宇宙開発戦略に大きく寄与することが期待されます。今後も注目が集まる分野であり、これからの発展に目が離せません。

会社情報

会社名
LeoLabs, Inc.
住所
4005 Bohannon DriveMenlo Park, CA USA
電話番号

トピックス(科学)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。