新NISA開始から半年、口座開設率は? "これからNISA層" の実態を探る
2024年1月からスタートした新NISA。半年が経過した今、その利用状況はどうなっているのでしょうか?
株式会社NTTドコモが実施した「新NISAの実態に関する調査」によると、18歳から69歳までの約7割がまだNISA口座を開設しておらず、その中でも約4割が「新NISAに興味がある」と回答しました。この「これからNISA層」の約4割が1年以内の口座開設を計画していることから、今後のNISA利用拡大が期待されます。
"これからNISA層" が口座開設を検討する理由とは?
「これからNISA層」が口座開設を検討する理由として、調査では生活費の不足に対する危機感が浮き彫りになりました。約8割が「円安や物価高などで生活費が不足するので、新NISAやポイ活などは必要なことだと思う」と回答しており、節約志向の高まりが投資意欲を後押ししていることがわかります。
一方で、長期的な資産形成への意識も高いことが明らかになりました。約9割が「新NISAでの資産形成は長期的にコツコツやっていくのがよいと思う」と回答し、積み立て投資を重視する姿勢がうかがえます。積み立て金額は「毎月2万円以下」を想定している人が約6割を占めており、無理のない範囲で資産形成に取り組むことを希望しているようです。
dカード積立サービス開始が投資意欲を加速させる?
NTTドコモとマネックス証券が連携して提供する「dカード積立」サービスが、2024年7月5日に開始されました。このサービスは、ドコモのクレジットカードで投信積立ができるサービスで、投資初心者でも気軽に資産形成を始められる点が魅力です。
さらに、キャンペーン期間中は、対象の「dカードGOLD」で積立設定と、毎月3万円以上のショッピングを行うことで、NISA口座での「dカードGOLD」を利用した積立額に対し、最大5.0%のポイント還元が受けられます。このキャンペーンは、投資意欲をさらに加速させ、NISA口座開設を後押しする可能性を秘めています。
まとめ
新NISA開始から半年、口座開設率は依然として低い状況ですが、潜在的なニーズは高いことがわかります。「これからNISA層」は、生活費の不足に対する危機感と、長期的な資産形成への意識の高まりから、投資を検討しています。dカード積立サービスのような、手軽に始められる投資サービスの登場は、投資意欲の向上に大きく貢献するでしょう。