環境に優しい「LIMEX」が受賞
株式会社 TBMが開発した環境配慮型素材「LIMEX」が、世界包装機構が主催する「WorldStar Global Packaging Awards 2025」において「Packaging Materials and Components部門」の賞を受賞しました。この受賞は、包装業界における国際的な権威を持つコンテストにおいて、LIMEXの革新性と環境への配慮が高く評価されたことを意味します。
LIMEXとは何か?
「LIMEX」は、炭酸カルシウムなどの無機物を主成分として含む複合素材で、プラスチックの代替品としての役割を果たしています。この素材は、石油由来のプラスチックと比較しても、使用量やCO₂排出量の削減が期待可能です。これにより、持続可能なパッケージングソリューションを提供し、環境負担を軽減することができるのです。
LIMEXは、袋や容器包装、さらには印刷物や電飾シートにも応用可能であり、すでに全国の10,000以上の企業や自治体に導入されています。また、国内外のパートナーと連携するファブレスモデルによって、OEM生産も展開されています。特に、近年では国外の食品や洗剤業界でも採用が進んでいます。
受賞理由と評価ポイント
LIMEXが今回の受賞に至った理由は、環境性能だけではありません。価格競争力や品質の高さも重要な要素でした。各国・各業界の厳しい基準をクリアした品質が評価され、さまざまな用途での実用性が認められたことが受賞の大きな要因となりました。これにより、LIMEXは単なる環境配慮型素材に留まらず、ビジネスとしても競争力があることを証明しました。
WorldStar Global Packaging Awardsについて
「WorldStar Global Packaging Awards」は、1970年に設立された世界包装機構(WPO)が主催する、世界最大規模の包装コンテストです。このコンテストは、革新性、機能性、持続可能性などの観点から優れた包装を表彰します。各国の包装コンテストで受賞した製品しか応募できないことから、包装業界での権威は非常に高いものとされています。2025年の授賞式は、イタリアのミラノで開催され、多くの注目を集めました。
環境性能と未来への展望
LIMEXは、製品のライフサイクルの観点からも環境影響を分析するライフサイクルアセスメント(LCA)によって、その良好な環境性能が裏付けられています。これにより、持続可能な社会を目指す動きが全国で強まっている中、企業や自治体の選択肢としてますます魅力的な存在となっています。
さらに、LIMEXは既に世界50カ国以上で250件を超える特許を取得しており、国際的な舞台でも高く評価されています。COPやG20などの国際会議での紹介も行われ、日本の先進技術の一環として注目されています。
企業情報:株式会社TBM
TBMは、東京都千代田区に本社を置く企業で、2011年の設立以来、環境に優しい素材の開発や製造、販売を行っています。資本金は1億円を超え、資源循環を促進する事業にも携わっています。
公式ウェブサイトでは、さらに詳しい情報が掲載されていますので、興味のある方はぜひ訪問してみてください。
TBM公式サイト