再造林放棄問題を解決する新しい試み
再造林放棄問題は、環境保護や持続可能な発展の観点から重要な課題です。この問題は、森林の継続的な利用を妨げ、様々な環境問題を引き起こす可能性があります。このような現状に対処するため、一般社団法人ビジネス・エンジニアリング・センター(BEC)と株式会社Speroが共同で新たに始めたのが、アクセラレーションプログラム「Sustainable Forest Action」(以下、SFA)です。
SFAの目的と参加者
SFAは、林業と異なる分野の人材を融合させることで再造林放棄問題をオープンイノベーションの手法で解決しようとする取り組みです。2019年7月から9月にかけて参加者を募集し、最終的に69名が採択されました。
参加者は、林業に詳しい人などの23名と、異分野から集まった40名が含まれています。彼らは、農林業を中心としたベンチャー企業や、大手企業のプロフェッショナルであり、総勢15チームで活動します。各チームはプロトタイピングやユーザーインタビューを実施しながら、新たな事業の開発を進めていきます。
キックオフミーティングの開催
9月27日、東京会場のキックオフはTechshop Tokyoで行われ、次の日の28日には京都造形芸術大学で京都会場のキックオフが開催されました。これらのミーティングでは、リーンスタートアップに関する講義やワークショップが行われ、参加者たちは自らのチーム案をブラッシュアップしました。
京都造形芸術大学との連携
SFAは、特に京都造形芸術大学との連携が強調されています。同大学の客員教授である高橋ひかり氏がプログラム全体の監修を担当しており、学生や施設、SDGs推進室との協働が可能です。これにより、アートやデザインが取り入れられたプロトタイピングや発信も行われる予定です。
今後の進行予定
プログラムは約2ヶ月間で、12月7日のデモデイに向けて各チームは事業アイデアを具体化させます。デモデイでは、投資家や事業会社が参加する中で、優れたプランに対して賞金も設けられており、最大100万円の副賞が用意されています。これにより、参加チームはその資金を活用して実証実験やプロトタイプの開発を進めることができます。
SFAの実施体制
本プログラムは、林野庁からの委託を受けて運営されており、BECとSperoが共同で行っています。また、国土防災技術株式会社や住友林業など、様々な企業がスポンサーとして協力しています。今後も新たな協賛社を募る予定です。
結び
再造林に関する革新は、私たちの未来に多くの可能性を提供します。SFAの活動を通じて、持続可能な森林管理と環境保護の道が開かれることを期待するとともに、このプロジェクトが新たなイノベーションの先駆けとなることを願っています。詳しい情報は、特設WEBサイトをご覧ください。
特設WEBサイト