新卒採用最新動向
2025-09-26 11:42:23

2025年度新卒採用の最新動向と学生の就職活動状況を解説

2025年度新卒採用の現状



株式会社マイナビは、2026年に卒業予定の学生を対象とした新卒採用や就職活動の状況をまとめた「2025年度(2026年卒版)新卒採用・就職戦線総括」を発表しました。このレポートによると、現状は一見して売り手市場のように見えながらも、学生の間では厳しい状況も存在する「部分売り手市場」と言えます。

売り手市場の中での学生の状況



2026年卒の学生は、内々定を得ることに成功した者もいれば、なかなか内々定が取れずに活動量を増やす学生もいます。このように、卒業予定の学生の中には、活動に応じて明暗が分かれる傾向が見られます。特に、その活動継続率は4月時点では前年を下回っていましたが、5月からは前年並みに回復し、7月末時点では31.3%と前年の28.0%を上回りました。このことからも、学生が積極的に活動を続けていることが窺えます。

インターンシップの参加状況



インターンシップや仕事体験への参加率も過去最高の85.3%に達し、平均参加社数は5.2社という結果が出ています。この背景には、2022年に発表された三省合意によるキャリア形成支援の取り組みの影響があると考えられます。特にオープン・カンパニーへの参加が増え、参加者の中では志望度が上がったと感じる学生も多く、今後もこの傾向は続くと予想されます。

AIの活用状況



また、3人に2人が就職活動にAIを利用していると回答しており、その割合は前年よりも大幅に増加しています。具体的には、エントリーシートの推敲や作成、面接対策など、多様な用途で活用されています。このように、AIが学生の活動に深く入り込んでいることは、新たな時代の訪れを示しています。企業側でも、学生がAIを活用しているという実感が高まっており、今後はその利用状況を反映した採用選考が求められます。

初任給引き上げとユニークな福利厚生



多くの企業は、初任給を引き上げる方針を打ち出しており、約9割に達しています。また、健康経営を意識した社内ジムの設置や資産運用・金融教育の研修制度など、ユニークな福利厚生でも学生にアピールしています。これらの取り組みは、厳しい採用環境を乗り越えるための戦略の一部と言えるでしょう。

これからの展望



今年の新卒採用は、VUCA時代を象徴する複雑な状況となっています。一見すると売り手市場に見えつつも、志向や選考状況によっては厳しい側面もあり、企業は自社のアピールポイントを再構築しなければなりません。また、学生も幅広い業界研究を行うことが求められます。このような変化の中で、採用活動やキャリア形成支援についての継続的な検証と対話が重要になってくるでしょう。マイナビキャリアリサーチLabの研究員である石田力は、今後の動向に注目が必要であると指摘しています。


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東京都千代田区一ツ橋1丁目一番一号パレスサイドビル
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