中部国際空港とタイ空港公社が姉妹空港協定を締結
2025年10月2日、中部国際空港株式会社(愛知県常滑市)はタイ空港公社(AOT)との間で「姉妹空港協定」を正式に締結しました。この協定により、双方の空港が連携を強化し、航空需要の増大及び地域経済の活性化を目的とした多岐にわたる共同プロジェクトに取り組んでいくことが確定しました。
調印式の模様
この調印式はバンコク内で行われ、双方の企業から経営幹部が出席しました。中部国際空港の籠橋寛典社長とタイ空港公社のパヴィナー・ジャリヤティティポン社長代行が合意文書に署名し、今後の意見交換が活発に行われることが期待されます。
協定の目的と内容
この姉妹空港協定の主要な目的は、両空港の運営における情報交換や航空需要の拡大を促す広報宣伝活動です。双方は定期的に会合を開催し、航空業界の最善事例を共有しながら人材交流や共同研究を行っていく方針です。
タイ空港公社は、スワンナプーム国際空港を含む主要6空港を運営しており、航空需要のさらなる増大に対応するため、機能強化とサービスレベル向上に注力しています。当初から中部国際空港との直行便も継続して運航されており、今後の便の増加に期待が高まります。
この協定を契機に、中部国際空港はタイ国内の各都市との交流を深め、地域全体の発展を目指すとしています。双方の空港が共に発展することで、より多くの直行便の開設も期待されており、観光やビジネスの面で新たな機会が提供されることでしょう。
タイ空港公社(AOT)の概要
タイ空港公社は2002年に設立され、タイ国内での主要6つの国際空港(バンコクのスワンナプーム空港、ドンムアン空港、チェンライ、チェンマイ、プーケット、ハートヤイ)を運営しています。2024年度の年間旅客数は1億2,000万人に達する見込みで、スワンナプーム空港は特にその多くの利用者を抱えています。
協定締結の意義
この姉妹空港協定は、単なる航空運営の枠を超え、地域経済や観光の活性化に向けた重要な施策として位置づけられています。両国間の交流促進から生まれる新たなビジネスチャンスや、文化的相互理解の深化が、今後の成長に大きく寄与することが期待されます。
中部国際空港はこれまで培ってきた国際的なネットワークを生かしつつ、タイとの関係をさらに強化し、地域の発展を支える重要な役割を果たしていくことでしょう。