DX推進とAI活用の現状
2025-12-23 12:06:54

過去最高のDX推進率、AI活用の拡大が企業経営を変える

企業のDX推進とAI活用の現状



近年、デジタルトランスフォーメーション(DX)の重要性が増しています。特に日本において、株式会社タナベコンサルティングが実施した「2025年度 デジタル経営に関するアンケート」の結果が注目を集めています。この調査によると、約70%の企業がDX推進やデジタル活用に積極的に取り組んでいることが分かりました。

DX推進の全体像



調査結果では、全体の約7割がDXまたはデジタル活用に取り組んでいると回答。過去最高の数字で、企業のデジタル化が進んでいることを示しています。企業規模別に見ても、大企業ではDX推進部門の設置が進んでおり、半数近くが専任体制を持つ状況です。一方で、中小企業では「明確な体制がない」と回答した割合が46.9%に達しており、体制整備の遅れが目立っています。

AI活用の深化



AI活用に関するデータも興味深いです。「全社的に活用」が2024年12.2%から2025年には24.7%に倍増しました。これは、企業がAI活用を進め始めたことを示しています。しかし、個人レベルでの利用が主流であり、全社レベルでの活用方法にはまだ課題が残されています。特に中小企業では、42.8%が個人レベルの利用にとどまっており、企業全体での導入が進展していないことが浮き彫りになっています。

デジタル新規事業の課題



興味深い点として、新規事業やサービス開発にデジタルを活用できていない企業が約80%に上ることが挙げられます。「検討段階」が最も多く、実際にデジタルを活用している企業はわずか17%に留まっています。特に中小企業では新規事業開発の進展が乏しく、デジタル活用に向けた戦略が不足している状況です。

経営データ活用の現状



経営判断へのデータ活用については、「活用しきれていない」と回答した企業が増えていることも見逃せません。特に中小企業では、必要なデータが収集されていないことが大きな問題となっています。このことから、データに基づいた意思決定が進展するには、まだ多くの課題が残されていると言えるでしょう。

企業の取り組みと未来展望



このように、各企業がデジタル化に向かって進もうとしている中、ビジョンに基づいたDX戦略を持つ企業は依然として少数派です。「企業を愛し、企業とともに歩む」というタナベコンサルティングの理念が、今後の企業経営にも何らかの影響を与えることが期待されています。少なくとも、戦略的なDX推進は不可避となっており、これを通じて企業の競争力が高まることが期待されます。

結論



あらゆる企業がこのデジタル化の波に乗ることはできていませんが、今後の企業経営において、DX及びAI活用の重要性がさらに増していくことは間違いありません。今後は、導入から定着への移行が求められる時代に突入していると言えるでしょう。企業全体のデジタル活用が実現することで、より持続可能な成長へと繋がっていくことが期待されます。


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会社情報

会社名
株式会社タナベコンサルティンググループ
住所
東京都千代田区丸の内1-8-2 鉃鋼ビルディング9F
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