ラオスに誕生した新たなミダススクール
公益財団法人ミダス財団は、教育基盤の整備を目指してラオスに8校目となるミダススクールを開校しました。Ban Kadon小学校は、2025年11月に竣工式を迎え、地域に新しい教育の場を提供することとなりました。
竣工式の様子
竣工式には、地元の住民や保護者など多くの方々が駆けつけました。式典では、住民が自ら出資し牛一頭を購入してお祝いの料理を振る舞う姿が見られ、地域全体がこの学校の完成を心から祝福していることが伝わってきました。
また、式典ではラオスの伝統的な祈願儀式「バーシー(Baci)」が行われ、白い糸を手首に結ぶことで、Ban Kadon小学校をはじめとする関係者の健康や幸運を祈念しました。この儀式には「良い魂を身体に留め、災いから守る」という深い意味が込められています。
こうした伝統を重んじる中で、夜には村全体で歌や踊りの宴が開かれ、子どもたちの笑顔で会場は明るく包まれました。
Ban Kadon小学校の位置と設立の背景
Ban Kadon小学校は、アッタプー県のヴォンヴィライから車で85km、約1時間30分の距離に位置しています。この地域は近年新たに開拓され畑が広がるエリアですが、インフラが未整備で、住民の生活環境は厳しい状況にあります。そうした中で、ミダス財団の取り組みは地域に定住を促し、将来の発展に貢献する大きな期待が寄せられています。
新しい学校では、子どもたちが学ぶ喜びを体験でき、教育への意欲を高める原動力となることが見込まれています。学校には、5つの教室、厨房、トイレ3つ、雨水貯水タンク、浄化槽、校門、フェンス、コンクリート舗装など、必要な設備が整えられています。現在、8名の教員が1〜5年生の児童70名を指導しています。
ミダス財団について
ミダス財団は、世界中の人々が人生の選択を自ら決定できる社会を目指して、公益事業を行っています。企業からの寄付を基に、社会貢献活動を推進し、根本的な課題解決を目指しています。
名称:公益財団法人ミダス財団
代表:吉村英毅
設立年:2019年
Webサイト
このようにして誕生したBan Kadon小学校は、今後地域の子どもたちの未来を明るく照らす存在となることでしょう。地域全体で支える教育の重要性を再確認させられる一日でした。