ミスミが行った清水工場見学ツアー
2025年11月14日、株式会社ミスミグループ本社は特別企画として清水工場見学ツアーを実施しました。このツアーは、「設計業務のタイパもコスパもミスミで解決!」キャンペーンの特賞に当選した37名の参加者を対象としており、デジタル技術を活用したものづくりの最前線を体験する機会でした。
ツアーの趣旨と背景
ミスミは、製造業における設計や調達、製造の工数を削減し、コスト効率を向上させることを目指しています。また、製造現場では未だに非効率なプロセスが残っており、これをデジタル化によって解消することが企業の使命となっています。今回のキャンペーンは、こうした課題に対する取り組みを広く知ってもらうために企画されました。
ツアーを通じて参加者には、ミスミグループのデジタルものづくり現場を直接見ることで、製造業の未来に対する理解を深める内容が期待されました。
清水工場内の見学内容
見学は、ミスミの生産概要説明からスタートしました。参加者は、受注から製造、出荷までの効率化を可能にする工場のデジタル設備を目の当たりにしました。
ALASHIスタジアム
工場内には、金型部品に特化したデジタル生産システム「ALASHIスタジアム」が展示されており、ミクロン単位の精密加工を行い、最短1日での出荷を実現しています。このシステムは、柔軟な受注体制を確保しながらも、高品質な製品をスピーディーに提供することが可能です。
meviyデジタルマニュファクチュアリングシステム
さらに、特注の切削加工部品を迅速に提供できる「meviy」システムも紹介されました。このシステムは、デジタル化により納期の短縮やコスト削減を実現し、高品質な製品を提供しています。
パネルディスカッション
工場見学後には、ミスミの代表者や工場責任者によるパネルディスカッションも行われました。「ミスミのものづくり進化の歴史」というテーマで、生産体制の変遷や苦労を語り、参加者との活発な意見交換が行われました。例えば、参加者からは自社の課題についての質問が寄せられ、多くのインスピレーションを得る貴重な場となりました。
参加者の声
ツアーを終えた参加者からは、「自社開発機械の工夫や人材育成の重要性について学ぶことができた」や「短納期対応力やシステム構築力に驚いた」といった感想が多く寄せられ、今後の自社の取り組みに活かしたいという意欲が感じられました。
ミスミの未来
ミスミグループは、デジタル技術の活用により、ものづくりのプロセスを革新してきました。2000年にはインターネットを利用した注文システムを業界で初めて導入し、3Dデザインデータを基にしたAIの自動見積もりシステム「meviy」など、多くの革新を実現しています。今後もミスミは「デジタルモデルシフト」を核に、設計や調達のデジタル化を進め、お客さまにとってのより良い価値の提供を目指しています。
駿河生産プラットフォームについて
ミスミの中核である駿河生産プラットフォームは、精密加工技術をベースに多種多様な部品を製造し、日本国内外で広く展開しています。清水工場はその重要な拠点であり、今後も最先端のものづくりを推進していくことでしょう。
この清水工場見学ツアーは、新しい技術を肌で感じる貴重な機会となり、参加者のものづくりへの情熱がさらに刺激されたのではないでしょうか。今後もミスミの取り組みが、製造業の発展に寄与することを期待しています。