CO₂由来の芳香族化合物
2025-03-24 11:48:20

二酸化炭素を原料にした新しい芳香族化合物生産技術が注目を集める

革新的な技術が環境課題に挑む



株式会社CO2資源化研究所(東京都港区)は、新たに二酸化炭素(CO₂)を原料とする芳香族化合物の生成技術を開発しました。この技術は、フェノールやカテコールなどを生産可能で、持続可能な化学産業の実現に向けた重要なステップとなります。

環境への配慮



現在、芳香族化合物は石油化学プロセスによって生産されていますが、その多くは環境への影響が大きいと言われています。CO₂を利用するこの技術は、化石資源に頼らずに芳香族化合物を生成できるため、環境負荷を大幅に軽減することが期待されています。加えて、原油価格の変動や地政学的リスクに対しても強さを持っています。

UCDI®水素菌の活用



この技術の根幹は、UCDI®水素菌と呼ばれる特殊な微生物です。これに独自の酵素触媒を組み合わせることで、CO₂から無限に近い量の芳香族化合物を生産可能としています。バイオマスに依存することなく、安定的な資源利用ができる点も大きな魅力です。

環境負荷の低減



UCDI®水素菌は、CO₂と水素を用いて驚異的な成長を見せることができます。具体的には、1グラムの菌体が24時間で16トンもの芳香族化合物を生産するといわれており、これは従来のバイオマス由来の生産方法よりもはるかに効率的です。これにより、資源の安定供給と環境保護を両立させることが実現可能となります。

企業のミッション



CO2資源化研究所は、2015年に設立以来、「革新的なバイオ技術でCO₂を資源化し、食糧問題と地球温暖化対策に貢献」をミッションとして掲げています。特に、UCDI®水素菌を中心にした研究開発は、持続可能な社会へ向けて着実に進展を遂げています。今後も技術革新を目指し、カーボンリサイクルの社会実現に向けた取り組みを強化していく方針です。

持続可能な未来に向けて



CO₂を原料とした芳香族化合物の生成技術は、私たちの未来を支える可能性を秘めています。この技術が実用化されることで、環境問題だけでなく、経済安全保障の面でも大きな貢献が期待されています。化学産業全般における持続可能な発展を実現するためには、企業の技術革新が欠かせません。

会社概要


  • - 株式会社 CO2資源化研究所
所在地: 東京都港区台場2丁目3-1トレードピアお台場14階
代表者: 湯川 英明
設立: 2015年8月
資本金: 2億4,700万円
公式サイト: CO2資源化研究所

今後の技術の進歩に期待が寄せられる中、CO2資源化研究所が新たなスタンダードを確立する日も近いでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社CO2資源化研究所
住所
東京都港区台場2-3-1トレードピアお台場14階
電話番号
03-6435-1150

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